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就活学生と"オワハラ"

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recruit.jpgのサムネイル画像筆者の大学4年生の姪っ子が、苦戦続きだった就職活動にようやく終止符を打つようです。(写真はイメージです)

なかなか希望の企業からの内定を勝ち取ることができず、いつの間にか就活も終盤戦に差し掛かり、最後に何とか手堅い企業から内定をいただいたようなのです。

来年の解禁日をどうするかについては、今年度の時期があまりにも不評で再び迷宮入りしそうな情勢になってきました。

企業側と大学側が真っ向から対立しているからです。
企業側はもっと早い時期に面接を解禁したいのに対して大学側は4年生の学業に影響が出るので出来る限り遅い時期にしたい、といった内容の争点です。

そしてもう1点、就活といえばどうしても触れないといけないキーワードが「オワハラ」ではないでしょうか?
最近よく聞かれるこの言葉の意味も押さえておく必要がありそうです。
(就活終われハラスメント・・・・企業が内々定を出す条件として学生に就職活動を終えるよう強要する行為のこと)

企業側からしたら、せっかく希望条件に合致した学生を確保できたと思いたいのですが、当該学生が同時に他の企業の就職面接にも及び二股などの行動に出られることを警戒しての企業側の切迫した事情からなされる行為という訳です。

参考までに学生がオワハラとも受け取ることができる行為を企業から受けた割合は、一説によれば78.6%にも及ぶ、という調査結果を目にしたことがあります。

いずれにしても、このような毎年必ずといっていいほど勃発する騒動を和らげる秘策はないのでしょうか?

筆者が考える唯一の解決策は、企業側が新卒採用にこだわらない、という1点に尽きます。卒業してから何年が経過していようが、他の企業に就職していて短期間で辞職していようが、学生を評価する指標から上記の要素をマイナスに評価することのないような姿勢を強く打ち出していくしかない、という考えなのです。






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