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技術で勝って、商売で負けていませんか?

ビジネス成功への道のりは険しい

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success.jpg誰もがすべて、とまでは言いませんが、少なくとも一定割合以上の人にとって、ほんの一瞬でもいいので「自分でビジネスを興す」ことについて考えたことがあるのは、普通のことだと思います。

こうした思案を経て、実際に起業まで至った人はさらに少なくなるのが、日本の現実だと思います。

それくらい、どこかの組織に所属して、毎月安定した給料を糧に生活を営むということの堅実さに異論を挟む余地は無いからです。

ここで問題ですが、実際に起業をした人たちにとって、どれくらいの人が廃業をすることなく事業を続けることができて、なおかつ成功を収めることができるのでしょうか?

ここから先の言及では、調査結果として公表されていたのではなく、あくまで筆者の経験を通して肌感覚として捉えたものですが、以下のように考えます。

仮に10人が起業したとしたら、5年後までに8人が廃業すると考えます。
さらに成功まで辿り着けるのは、最終的に残った2人のうちの1人ではないでしょうか。

つまり言い換えれば、起業家として残るのはビジネスを興した5人のうちの1人であり、成功するのはビジネスを興した10人のうちのたった1人という見立てです。

この唯一の成功した1人でさえ、大成功を収めたとまでは言えないのかもしれません。もしそこまで絞りこむとしたら、もっと確率は低くなるはずです。

このような厳しい現実を考えると、起業する人はほとんどいなくなりそうですが、それでも事業を興す人が後を絶たないのはなぜでしょうか?

理由は明確です。そこに「夢」が介在するからです。
お金を稼ぐという目的もあるのですが、それよりもほとんど「夢」だけのために起業家は頑張り続けるのだと思います。

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