オルタナティブ・ブログ > プロジェクトマジック >

あるいはファシリテーションが得意なコンサルタントによるノウハウとか失敗とか教訓とか

連ツイ転載(3)あるいは九電と採用とザッカーバーグ

»

昨日の朝、新聞の見出しをチラ見し、電車の中で即興で書いた連ツイです。

1) 九州電力が原発討論会?でやらせを指示したらしい。
感想は「いずれバレる世の中になった事に気づいてないのかなぁ」だ。
自社の10人とかじゃなくてあれだけバラ撒けば、ねえ。文書も残るし。

2) 僕が最初に「いずれバレる世の中になったんだ」と直感したのは、14年前、前の会社で採用担当をしていた時だった。Win95が発売されてインターネット普及元年みたいな状況で、すばしっこい学生はネットで情報交換をはじめていた。もちろん、今で言うブラック企業情報や採用活動での欺瞞も。

3) その時に僕らがやっていた欺瞞は「グループ質問会と言いながら、実際には選考する」という、まあどこでもやっている様な話(もっと本質的な欺瞞もあったのだがそれはここではおいておく)。
どこでもやってるけど、不誠実だよね。なんなら「質問力も大事だから、選考材料にする」と言えばいい。

4) そこで僕は「いつかネットで陰口言われるから、選考です、と最初から言うか、選考材料には入れないか、どっちかにしましょうよ。すぐ広まりますよ」と主張したのだが、意見は受け入れられなかった。その時まだ2年生だったしね。

5) 意見は、採用されなかったけれど、僕の中には残った。「どうせ広まる世の中になったんだ。それを汲々と隠したり、ばれて謝罪会見するよりは、最初っから後ろめたい事をしない方が、楽チンじゃね?」と。

6) 僕の仕事はコンサルティングだから、お客さん企業やお客さん個々人について、チームのみんなと話をする事は多い。 その時の自己基準は「これ、お客さんに聞かれても大丈夫?」というもの。
メール誤送信やふとした立ち聞きなど、事故の可能性は常にある。一回の事故で関係が決定的に損なわれるのはマズイ。

7) 自分の会社や自分について、誰かが話しているのを聞くのはあまり楽しくない事だろう。でも、そこに真摯さと愛情(なんとかもっと良くできないか)がベースとしてあれば、致命傷にはならない。ならないと思いたい。思うしかない。お客さんについて話さないと仕事にならんし。

8) facebookのザッカーバーグさんは「世の中の透明性がfacebookで極度に高まれば、人間自体が邪悪でなくなる。そうしないと生きていけないから」というような話をしている。
世の中全体をそうしてしまえ、と言うのはDeath Note的でそら恐ろしい。

9) でも、個人個人や会社会社が、透明度の高い世の中に対処するために「最初から真っ当であろうとする」と言うのは、悪くない作戦ではなかろうか。

以上、透明度の高くなった世の中への対処についての、即興連ツイでした。今日はいつもより早く家を出たので、九州電力の話は新聞見出しレベルしか知りません。事実誤認がないといいけど。ま、新聞の見出しはただのきっかけなんで。

Comment(0)