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自転車通勤の心得、あるいは町田⇒豊洲チャリ通記録

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現時点で東北の方々に僕が出来ることは義援金と節電くらいなのでそれはやるとして。
主に首都圏の方々向けに、自転車通勤について、特に今日(3/14)チャリ通した経験と、ちょっとした心得を書いてみたいと思う。

(帰りのチャリ通途中、何点か思い出したので日比谷公園で止まり、追記しました。)

★前提として
僕の趣味は自転車、しかも長距離派。たまに24時間で400kmを走ったりするので、脚力はあるほうかと(普段ツイッターで遅い遅いとつぶやいているが、ノーマルな人と比べれば)。
しかも、普段から2週間に1回程度はチャリ通しているので、チャリ通自体に慣れています。
ちなみに自転車はそこそこ本格的なロードバイクで、車道を走ります。
鶴川⇒世田谷通り⇒成城学園⇒裏道⇒三軒茶屋⇒246⇒渋谷⇒皇居⇒豊洲

★結論
出来ればチャリ通はやめた方がいいです。やっぱり慣れていない人が都心をチャリで走るのは危ないですから。
このブログを読んでいる人は、IT業界などの比較的在宅勤務に向いた方が多いと思います。プロジェクトのファシリテーターとして「場を共有すること」に普段は僕もこだわっていますが、今はちょっと違いますよね。
本当に会社に行かないと仕事にならないのか。もう一度考えたり、上司と相談してください。出勤しないと仕事にならないような方々(お店とか、物流とか・・)に道を譲る、という考え方もアリだと思います。

その上で、どうしても行かなきゃならないならば、自転車はやはり有力な選択肢だと思います。慣れていない人は、充分「安全に走るお作法」を頭に入れてからにしましょう。

★世田谷通りの状況(町田⇒成城学園)
家を出たのは、普段と同じ時刻。もちろん早めに出ようと思ったのだが、ツイッターで交通事情を見て行き先を変更したり、子供の学校が休みになったり・・。で、結局8時になってしまった。

世田谷通り(津久井道)は車が激混み。並行する小田急線が終日運休だから仕方ないか。普段より「一人でのっているサラリーマン風の方」が多いように見える。どうしても行かなきゃいけない人以外は、車で行くのは避けようよ・・。せめて相乗りなど出来ないものか。

車が多い分、普段より時間はかかる。無理なすり抜けはしない様に、歩道もなるべく走らないように、慎重に走る。

成城学園のあたりまで来ると、パトカーが出ている。近づくと、大型トラックと大型バイクの事故。トラックの横腹の下にバイクが横転して挟まれている。怖い。トラックに幅寄せされて巻き込まれそうになる、ということは自転車でも良くおこる。思わず顔が引きつる。

★もっと危ないのは自転車とバイク
チャリ通している人たちは、普段の2倍か3倍くらいはいたと思う。当たり前だが
「普段もチャリ通している慣れたライダー」
+「普段自転車は好きだけど、都心を通勤で走るのは初めてな人」
+「奥さんのママチャリ借りてきました。チャリって車道なんだっけ?な人」
が混在。

慣れてない人たちの危ない走り方を列挙すると、
・目で確認せずに急に横に曲がろうとする
・無理なすり抜け。特に車の右横を抜けるのはかなり危ない
・逆走(右側通行すること)。これは普段から絶対にやめて欲しい
・ヘルメットなし。死にますよ。

無法地帯。自転車同士で事故っても死ぬことは少ないと思うけど、転んだ所に車が突っ込んできたら、話は別。特に今日くらい混んでいるとその可能性は高い。

成城学園から、いつものように裏道を利用。こっちは車も自転車も、普段とほぼ変わらない交通量。やはり「今日に限って車や自転車で行くしかない」という人たちで世田谷通りの混雑は起きている。まあ、無理もないけど。

三軒茶屋から渋谷までの246は壮観。車道の一番左はほぼ自転車で埋め尽くされている。ここは中国か?車の方は混んでいるので、車が怖いというよりは、自転車同士や自転車とオートバイの事故の方がおこりやすそう。
こういう中をいつものように30kmとかでとばそうとすると危ないので、流れに乗って走っていた。でも、その横を猛スピードで抜かしていく自転車もいる。ずっと神経を張りながら、ぴりぴり状態で走る。

多分、僕の方が自転車の経験値が多く、その分だけ「ヒヤリ・ハット経験」も積んでいる。だからこういう状況が怖くてしょうがない。周りで走っている人たちはへっちゃらな感じに見える。でも、鈍感だったら事故のリスクが低くなるわけでもなく、むしろ逆。

★都心の状況
246も青山を抜けると、状況が一変。車も自転車も、普段より少ないくらい。この辺は地下鉄動いているもんな・・。というか、この時点で10時。通勤ラッシュは一段落したのか。青山まで、いつもの2倍くらい時間がかかったかな。
途中国会議事堂や警察庁などを通るので、頑張ってくれているだろう中の人に思いをはせながら通過。

10時半頃、無事豊洲到着。マネジメントミーティングは既に終わっていた・・。でもPCをゲットしたので、明日以降は在宅勤務できる。やれやれ。

★それでも会社に行かなければならない方へ
と、ここまで書いたように、都心を自転車で走るのは慣れていないと結構危険です。それでも、電車もなかなか乗れない、車は麻痺。だとすると、自転車に乗り慣れている人は、自転車で来た方がみんなのため、という考え方もあります。

そこで、自転車通勤初心者のために、心得を書いておきます。

・時間には余裕を
急いで走ると事故の元。精神的に余裕がないと無理なすり抜けをしたくなるし。

・雨は避けよう
滑る。ブレーキ効きにくい。見えにくい。濡れたマンホールやグレーチングは氷なみ。
濡れるのは高級レインウェアで対策出来ますが、事故リスクは対策出来ない。
やめましょう。

・法規を守る
逆走(右側通行すること)はホントにやめてください。普段から。死にます。
歩道もできれば走らないで欲しい。今は電車が十分でないせいか、歩行者も多いです。加害者になるのは避けたい所です。
携帯片手の自転車乗りも今日は多かったです。やめましょう。

・ライト必須
幹線道路は明るいですが、自分の存在を示すために強力ライトは必須。夜間走行初心者には「キャットアイ520」あたりが手頃じゃないでしょうか。
(僕は趣味で真っ暗な峠を走ることもあるのでもっとごっついライトも付けていますが、少し扱いづらいので、あまりオススメしません)
そして、後ろ向きの赤ライトも必須です。

⇒そういえば、停電で真っ暗になるかもしれない訳ですから、幹線道路でもかなり明るいのがないとダメですね。キャットアイ520が2本あると安心。(13:58 追記)

・反射材
僕は夜通し走ることがあるので、工事現場の方が着ている反射ベストを付けて走ります。100均で売っているタスキでも、ないよりはマシです。

・ヘルメット必須
本当に今日はノーヘルで車道走っている人が多かった。
自転車乗りで、転んでヘルメットを割ってしまった人を数人知っています。僕も割ったことがあります。
ちょっと想像すれば分かりますが、ヘルメットが割れるということは、ノーヘルだったら代わりに頭蓋骨が割れる、ということです。
カップラーメン買い占めるくらいなら、自転車屋さんにヘルメット買いに行こう。

・車の動き
自転車にとって怖いのは、急な左折と急なドア開けです。車に乗っている人の動きをなるべくみて、予測しましょう。

・イヤホン禁止
さっきいました。もう、バカかと。カナル型イヤホンをして歩いていると感じますが、耳をふさいでいるだけで、相当注意力がそがれます。耳に頼っている部分が想像以上に大きいのか、感覚器を1つふさぐと全体の注意モードが下がるのか。

・右後方を目視
特に怖いのは、右後方から抜いていくバイク、速い自転車です。少しでも右に寄る場合は、必ず後ろを振り返ってください。中田ヒデがパスを出す前後みたいにクビごとふるのがポイントです。

・手信号
といっても本格的なものではなく、最低限やった方がいいのは
「駐車車両があるので、右によけますよ、というときに手を右に出すこと」
車やバイクから見て、自転車が一番怖いのは次の行動が読めないことですから、
これだけでもずいぶん違います。

・車道⇒歩道
段差を乗りこえるとき、進入確度が緩いとこけます(経験済み)。速度を充分落とし、直角に近い感じで段差をクリアしましょう。

その他、ツイッターでは「#jite2」というハッシュタグで、急遽自転車通勤をはじめた方へのアドバイスが寄せられている様です。参考にしてみてください。

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