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プログラミングでメシが食えるか!?

「上司やお客さんから評価されていない」と悩む人へ

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「自分はこんなに頑張っているのに、上司から信頼されていない」と悩む人が結構いる気がします。「上司」のところが「お客さん」になることもあります。

上司やお客さんの立場の人に「信頼してないの?」と確認すると(確認できないことが多いですが)大抵は、「なにを言っているの?この仕事は彼だからうまく進んでいるわけじゃない」「頼りにしていないわけないでしょう」と言います。

なぜ食い違ってしまうのでしょうか。

答えのひとつはほとんどの人が「きちんとできていることは口にしない」「できていないことや不満なことは注意・指摘する」からだと思います。問題なく進んでいるときには、その状態が話題になることも少なく、本人は相当頑張ってきちんとした状態にしていたとしても、「問題なし!」で当たり前のように進んでいくものです。何か問題が起きたり、異常に気がついたときには「こんなことでは困るじゃないか!」「なぜこんなこともわからないのだ?」となるのです。そうすると、当人としては「全然評価してもらえず、叱られてばかり。自分はそんなに信頼されていないのか・・・」と落ち込んだり、それが進むと逆恨みしたりするくらいになることもあるかもしれません。

この理由から「叱るより褒めることを意識しよう」と言われているわけですね。叱る方は意識しなくても必要に迫られてするものですが、褒める方は「あたりまえ」になりがちなのです。

こう書くと、本人の問題と言うより、相手の問題と思うかもしれませんが、本人も工夫することができると私は考えています。

「信頼されたい」「評価してもらいたい」と考えることをやめればいいのです。

私は、「信頼や評価は結果としてついてくるもの」と考えるようにしています。きちんと努力を積み重ねて結果を出していけば、自然と信頼や評価はついてくるということです。信頼されたり評価してもらえない状態を、相手がおかしいと考えるから悩むのです。信頼や評価が足りないと感じるなら、「まだまだ自分が未熟だ」と考え、より努力するように考えれば良いのです。

何度か書いていますが、「**して欲しい」「**してもらえるはずだ」と相手に求めると、返ってこなかったときに「裏切られた」と感じてしまいます。落胆・怒り・恨みなど、なにもプラスにつながらない感情が生まれてしまいます。「まだまだ自分が至っていない」と考えれば、より良くなろうとプラスにつながる感情を維持できます。

仕事での人間関係は、基本的には「お金が結びつけた関係」と割り切るくらいでも良いと思います。もちろん、それ以上の「信頼・友情・仲間」という関係で仕事ができれば、それほど幸せなことはありません。しかし、仕事で関係する人たち全てとその関係になるのは至難の業でしょう。「仕事があること」「環境があること」に感謝する心が大事なのです。相手がそれ以上のことをしてくれるはずと求めすぎるから、落胆したり憎んだりする感情が生まれるのです。

「**して欲しい」という感情は恋愛の真っ最中くらいしか満たされないものかも知れません。上司やお客さんに対して持つ感情ではないと開き直る方が心穏やかに過ごせるかもしれません。「そんなつまらない人生でいいのか?」と思うかもしれませんが、怒りや憎しみの感情が増えるよりは、はるかに幸せだと私は思います。

今週はサイクリングネタだけで通そうと考えていたのですが、ついつい説教ネタも書きたくなってしまいました。人間の気持ちとは天の邪鬼なものですね・・・。でも、夕方には自転車ネタもアップされるように仕込んであります!

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