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プログラミングでメシが食えるか!?

就職と海外留学の関係など・・・

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昨日、お客さんと立ち話をして、「海外に行きたがらない人が多いねぇ」という話題を書きましたが、実はその前に話しをしていたのが「就職について」でした。その方のお子さんがちょうど就職なのだそうですが、なかなか就職を決めない、というより、就職する気があるのかねぇ、という感じの話をしていたのでした。

我が家の子供もそうなのですが、学生時代に早めから「将来はこういう仕事に就きたい」ということを決められる人は少ないと思います。私自身も、高校時代は「ミュージシャンになるかな」と親に話したら「お前は逃げているだけだ」と一喝されましたし、大学の学部を選ぶ際にも、「男は理系だろう」ということと、「理系の中では化学の成績がマシだった」というだけで、工業化学科に入ったくらいでした。

大学に入った後は、相変わらず酒に音楽に・・・と遊び続けていましたが、大学1年の夏休みに今の会社で事務手伝いのアルバイトをした際に、当時の社長から「君もコンピューターをやってみない?」と言われて、プログラミングのアルバイトを始めたのがきっかけで、プログラマーになり、プログラミングの著書をたくさん書き、コンピューター企業の社長にまでなり、今でもプログラマーです。人生わからないものです。

ただひとつ言えるのは、大学に行ったおかげでプログラマーの道につながった、ということです。将来の方向性が決まっていないから大学に行かないという選択をしていたら、アルバイトもしなかったでしょうから、全く別の人生だったわけです。そんな観点から、私は「将来の方向性も決まっていないのに大学に行くのは無駄だ」という意見には賛成できません。大学という、いわば社会への執行猶予のような時期があるおかげで、たとえ勉学に励まなくても、様々な社会経験や交流を経て、自分が見えてくるということもあるのです。

地元ソフトボールチームの先輩の息子さんがちょうど今度社会人ということで、無事に内定をもらったという話しを聞きました。彼とは地元のライブバーで一緒に演奏したりした仲ですが、ギターの腕や音楽の知識はピカイチでした。また、彼が通っていた大学の学部ではアメリカ留学が義務づけられていて、彼もアメリカに半年だか1年だか留学してきました。有名音響機器メーカーから内定をもらったのですが、ポイントは、「音楽・音響機器に詳しい」「留学経験」だったようです。

別の知り合いの方のお子さんも、大学卒業後、就職せずにアメリカに留学しました。

企業が採用する際には、「なんでも指示通りにできる」という人を選ぶ時代から、「自ら動ける」あるいは、「何らかの特技がある」人を選ぶようになったと感じています。他の人に比べ、何か少しでも特別な経験をしてきた人、特別な力を身につけてきた人を選びたいのは当然です。どこにでもかなりの割合で通用する「特別」が、「留学」なのかもしれません。今どきの国際化社会では、昨日の話題とも通じますが、海外に仕事で行くのはごく普通になってきています。留学経験があれば、少なくとも数ヶ月なり海外で生活をした経験があるはずで、異文化に触れる経験を既にしているのは大きな強みになりますし、多くの場合、英語圏に留学する人が多いので、「英語」という強みも期待できる、ということでしょう。

もちろん、「英語」や「留学」が全てではなく、たとえば当社であれば「プログラミングスキル」は最重要ポイントですし、業種・職種によって様々なポイントがあるはずです。就職までの間に自分を売り込む何かを持てるかどうか、というより、自分がのめり込める何かに気づくことができるかどうか、が大切なのではないかなぁ、と思うのでした。

我が家の子供達はどうなることやら・・・?

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