社長なのになぜ自分でプログラミングもするのか?
このブログのタイトルは、「プログラマー社長のブログ」ですから、私がプログラムを作らなくなったらタイトルを変えないとならないと思っています。が、いまだに・・・というより、ますますプログラムを作る量が増えている気がします。。
今週の私の仕事の様子は、
・月曜日:社内ミーティング・事務仕事など・夕方からPF_RINGの調査・プログラミング
・火曜日:データセンターでProDHCPのセットアップ・30分だけ帰社して、販売店とのミーティングへ・帰宅後PF_RING関連の再確認
・水曜日:PF_RING関連仕事のミーティングへ・ProDHCPの商談へ・帰宅後ProDHCPの特殊な設定方法の調査検討など
・木曜日:PF_RING関連仕事の実機テストへ・ATGatewayの商談へ・途中調査依頼対応など
・金曜日(予定):受託仕事の打ち合わせへ
(やり残し)まだまだたくさん・・・お待たせしてしまっている方、すみません。
という感じで、会社にいたのは、月曜日と火曜日30分くらいで、後はひたすら外出ばかり。プログラミングは会社でたまたま時間があったとき以外は、移動中や帰宅後です。
そこまでして、なぜ自分でプログラミングをしなければならないのか、というところなのですが、別に当社のメンバーの技術力が低いからではありません。むしろ私より詳しいメンバーはたくさんいますし、それぞれが得意分野を持っていて、とても頼りになる連中なのです。彼らに頼んでもほとんどのことはできあがるでしょう。
それでも私が自分でやる理由は、「社外でのディスカッションで100%の対応をしたいから」「スピーディな対応をしたいから」です。
私が自分でやるプログラミングは、「ネットワーク関連で、しかも技術的にどう実現できるかが難しいもの」にほぼ限定しています。他社さんとの共同開発や共同提案の仕事がほとんどで、「試行錯誤が必要」「深いディスカッションも必要」「ものになるかどうか分からない」「スピーディな対応が命」なのです。
技術的に深い部分は、他のメンバーに任せたのであれば、そのメンバーがディスカッションした方が良いのは当たり前です。ところが、ディスカッションが重要な仕事は、技術だけでなく、政治的なかけひきもポイントになることがほとんどで、結局私が出ないとまとまらないことも多いのです。まとまるかどうか分からないことでもあり、何人もで動いても無駄になる可能性もあり、それなら私が一人で目処がつくまでなんとかした方が良い、ということから、自分でやっている感じです。
また、相手が何を望んで、それをいつまでに実現できれば話しがつながるか・盛り上がるか、という点は、新規案件ではなによりも重要なポイントですが、それも実際にやり取りしている私が一番分かっており、対応スピードへの要求・こだわりも通常では無理というレベルまでになることがほとんどです。背景を深く理解できていないメンバーに「明日の朝までになんとかして欲しい」と頼むのはなかなか難しいことですし、納得できずに取り組んだりすると精神的な負担にもなりますし、成果物の質にも影響します。それなら自分で睡眠時間を削ってでも、とっとと目処をつけた方が確実なのです。
私は他のメンバーやお客さんに当たり散らしたりしないので、気が長そうに見えますが、実はかなりの短気で、できると思ったらすぐに動く状態にしなければ気が済まないのです。おまけに、目が回るほど忙しいので、気になることはすぐに目処をつけておかなければ、ますますひどい状態になるのです。自分が不得意なことにはもちろん手を出しませんが、得意なことはとっとと自分でやっているわけです。そんな理由で、いまだにプログラミングもたくさん作っているわけです。
もちろん、プロジェクトがGOになり、予算と期間が決まれば、後はメンバーにじっくりと仕上げてもらうことがほとんどです。決まった後は、私は次の話を立ち上げることが大事な仕事になります。
以前は、こうやって動いていても、なかなか本当に立ち上がるものが少なかったので、まだマシ(?)でした。ところが最近は製品の実績なども増えてきたおかげか、どんどん話しが立ち上がります。うれしいことですが、ますます何もかもが忙しくなってしまっています。本当は立ち上げ段階からどんどんメンバーを巻き込んでいきたいのですが、メンバー達も皆それぞれ忙しく、この状況を早く改善しなければ、せっかくたくさんのチャンスが見えているのに、手が回らないということになりかねません。
優秀な人を増やすこと、私がもっと立ち上げ段階から巻き込むこと、そのためにも、何でもやらなければならないという状態ではなく、本当に自分たちがやるべき仕事に集中できるような経営状態にすること・・・まだまだやることはたくさんあります!