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プログラミングでメシが食えるか!?

来期の事業計画

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そろそろ3月も半ばで、年度末で忙しいながらも、来期事業計画もまとめに入らないとまずい時期でしょう(すでに遅い気もしますが)。当社ではIT関連事業のほかに、ゴルフ練習場用システムの事業、プリント基板設計事業を行っており、従来はそれぞれの事業部が思い思いのフォーマットで事業計画を作ってきました(作らない、というケースもありましたが)。このところ毎週の「会社の未来を考える会」ミーティングで、やる気あるメンバーたちが議論する中で、事業計画の書式・内容はある程度共通化すべきという意見も出てきたところから、当社の企画担当の方にひな形を作ってもらいました。

一つの例としてご紹介しましょう。


2010 年度以降の各事業部による業務計画の発表にあたり、共通の雛形を提案します。雛形については、事業部運営におけるビジョン、戦略、オペレーションを、Why、What、How の 3 点として、以下に示す点に留意しながら、明確にするとよいと思います。

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1.Why 何故、この組織(事業部もしくはチーム及び準ずる組織)は存在するのでしょうか?なんのためにあるのでしょうか?存在する理由・意義を示してください。

2.What 何を、生み出していくのでしょうか?ただし、留意すべき点があります。チャンピオンを目指してください。何で、どの分野で、チャンピオンを目指すのでしょうか?さらに、 欲を出せば、この3つの点について、添えたほうがよいと思います。
・ 何を(どの分野を)
・ いつまでに(1年後?2年後?それ以上?)
・ どの量・数まで(金額?シェア?数?など、定量的がよいと思います)
※)戦略論はたくさんありまずが、中小に残された戦略は集中(特定の分野への特化)しかないと言っても過言ではありません。

3.How 今回の Why-What-How は、遠藤功氏(早稲田大教授兼欧州系コンサルファームであるローランド・ベルガー会長)のフレームを参考にしています。同氏は、「現場こそが鍵」を再三主張しています。どうやって実現するのか?については、「強い現場力」の7つの条件から、2〜3 つを選択し、さらに具体的に示してはいかがでしょうか?
1. 企業哲学としての現場力
2. 脱・事なかれ主義
3. 主権存現
4. 自律的サイクルを埋め込む
5. 見える仕組み
6. オルガナイズ・スモール
7. 継続する力

事業計画というと一般的には、売り上げ目標や利益目標などを掲げることを考えるかも知れませんが、その前に、ここに紹介したような、共通認識を持つ必要があります。単純に数値目標のみを掲げていると、毎年毎年ノルマのハードルが高くなるばかりで、苦しくなる一方、というイメージになってしまいますが、「そもそも我々が目指すところは・・・」というレベルで意識合わせができていれば、苦しくても乗り越えればこういう状態になれる、という希望が持てるわけですし、前向きにがんばろうと努力できますし、迷っても進むべき道が見えてくるものです。

メンバー皆が希望の持てる事業計画を考え、また来期も盛り上げていかねばと楽しみにしているところです。

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