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プログラミングでメシが食えるか!?

削除ファイルの復元

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先日、子供の卒業式の写真データの整理などをしていたときに、過去の写真データの一部を消してしまいました。普段Macを使っているので、Mac本体のデータはTimeCapsuleでバックアップを取っているのですが、NAS(TimeCapsuleをNASとして使っていた)に置いたデータだったので、そのバックアップは取っていなかったのでした。

MacのFinderというファイル操作UIは少々癖があり、ディレクトリを、同じ名前のものがすでに存在しているディレクトリにコピーすると、上書きされると言うより置き換えられてしまいます。マージされるのではなく、置き換わってしまうのです。古い写真データに新しいデータも入れようと思ったら、古いのが結構消えてしまったのでした。Finderは一応、置き換えるか?と尋ねますが、ついついそのまま実行してしまったのでした。

仕方がないので、TimeCapsuleを分解して、HDDを取り出し、ファイル復元ソフトを使って復活することにしました。ファイル復元ソフトは市販のものは見かけますが、フリーのものでMacOSで動くものとなるとほとんどなく、photorecを使ってみることにしました。

Hdd1

photorecは、もともとは名前の通り、写真データのリカバリ用なのですが、写真以外のデータも復元できます。仕組みとしてはデータを直接HDDから読みながら、ファイル形式を認識しながらつなぎ合わせて復元するような感じだと思います。

とりあえず、TimeCapsuleから取り出したHDDをセンチュリーの「これdo台ヒーロープラス」を使ってMacBookAirにつなぎます。TimeCapsuleのHDDはSATAなのでUSBにつなぐのは少し面倒です。MacBookAirの内蔵HDDは容量が少ないので、余っていた2.5インチのHDDもつなぎ、そこに復活したデータを一時的に格納させるようにしました。

Hdd2

あとはphotorecを実行するだけなのですが、photorecはかなり時間がかかります。私の目的は写真データさえ復活できれば良かったので、JPEGデータのみを復活するように指定して行いました。それでも500GBのディスクを処理するのに、トータル50時間くらいかかったと思います。幸い途中で中断しても、またその先から継続できるようになっています。

Hdd3

結果的にはいくつかは失いましたが、ほとんど復活できました。おそらく削除した直後の状態ならかなりの確立で復活できると思います。私はその後結構試行錯誤してしまったので、いくつか上書きされてしまったのだと思います。なお、写真管理アプリによると思いますが、iPhotoでは写真を回転したくらいでも別ファイルになるので、実は同じ写真データがかなりの数復活してきます。自動で復活させた後にいるものを選択するのがかなり大変です。

photorecのすばらしいのは、対応OSの幅広さと、

DOS/Win9x
Windows NT 4/2000/XP/2003/Vista
Linux
FreeBSD, NetBSD, OpenBSD
Sun Solaris
Mac OS X

対応ファイルシステムの幅広さです。

FAT
NTFS
EXT2/EXT3 filesystem
HFS+

少々マニアックな感じのソフトですが、なかなか便利です。

本当はNASのデータもさらにバックアップを取るべきなのですが、いざとなったらこんなソフトもあると覚えておくと良いでしょう。

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