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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

ブログメディアについての雑感 コミュニティ編

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コミュニティとしてのブログメディア

実力がある書き手によるプロブロガーのブログメディアもすごいと思いますが、複数のブロガーが集まって運営している「ブログ・メディア」という存在はもっと評価されてもいいのではないかと私見では感じています。

PJニュースの「パブリックジャーナリスト」の制度は興味深いものでした。というのは、編集者がOKをしたパブリック・ジャーナリストの記事はlivedoorニュースに記事が掲載されたことです。

参考:小田 光康『パブリック・ジャーナリスト宣言。 (朝日新書 82)
4022731826
※上記書籍のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。

私は2007年に参加していました。過去4本書いて4回、livedoorニュース「オピニオン」に掲載されました。記憶が曖昧ですが、月間賞に選ばれるとlivedoorのポイントが貰えました。私は貯まったポイントを「新潟のこしひかり」(6000円分)と交換し、家族に喜ばれました。記憶が曖昧ですが、おそらく次点(3000ポイント)が2回だったのでしょう。

残念ながら「パブリック・ジャーナリスト」は採算が獲れない事業となってしまい、私が参加した後、livedoorがPJニュース事業から撤退したそうです。2011年からPJニュースはボランティアベースで運営されています。

参考:PJ ニュース
http://www.pjnews.net/

3人よれば文殊の知恵

市民ジャーナリストが大手メディアに記事を投稿できることは大きな意義があったと私見では感じました。しかし、素人ゆえに未熟な記事も多かったらしいことを「パブリック・ジャーナリスト」で検索して知りました。※思い返せば私もその1人です......。

普通の人が個人の立場で情報発信したいのであれば、個人ブログはもちろん良い場です。私の場合はアクセス数が少なくてもくじけずに書き続けていくことで読者が少しずつ集まってきました。

一方で「パブリックジャーナリスト」のように複数の人が集まるメディアで発信するのも面白いことだと私見では思います。他の書き手の記事を自分の記事を見較べて、改善していくことができます。

そして今までいくつかのブログメディア(コミュニティ)に参加しましたが、個人では素人でもブロガー同士が同じ話題で考察することにより議論が深まった事例が複数ありました。ブロガーが複数集まってブログメディアを運営していくと、「3人よれば文殊の知恵」という相乗効果があるのではないでしょうか。

アルファブロガーたちのメディアも面白いのだけど

最近はアルファブロガーの皆様のサイトの記事をそのまま転載するメディアが複数立ち上がっています。読者にとっては面白いブログがまとめ読みできるので便利です。個人ブロガーが書き手として知名度・評価を上げる際に役立ちそうです。

メリットもたくさんありますが、書き手本人のブログが転載先よりも検索サイトの下位に来てしまう現象がウェブ上で複数報告されていました。本家の個人ブログに人が集まらないと、広告収入を得ているブロガーにはデメリットもあるようです。

記事を評価されたいのか、書き手として評価されたいのかによってどのようなブログメディアで記事を書けばよいのか判断が変わってきそうです。

そして各ブロガーが反応しあって1つの話題・テーマについて語り合うこともあります。マスメディアや個人ブログとは違い複数の視点で同時並行して考察が練られてていくのはブロガーの集合体であるブログメディアの長所ではないでしょうか。


追記:2013.2.21 1:50 題名を「ブログメディアについての雑感 2013.2.13 後編」から「ブログメディアについての雑感 コミュニティ編」に改めました。

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