グローバル化する時代に日本人が生き残るためにはどうしたらいいのか? ICT教育と文学研究している立場から、Japan cultureをキーワードに理系の言葉を文系の人にもわかるように噛み砕いて考察します。
はじめに
引きこもりのお子さんや発達障害のお子さんの支援をされている荒尾俊樹さんに不登校・引きこもりと、どう向きあえばよいかについてお話を伺っています。
インタビュー内容は、
- 子どもはなぜ不登校になるのか (本人からの視点)
- 不登校・引きこもりと、どう向き合えば良いか(親からの視点)
- 不登校と発達障害について(不登校当事者にとっての発達障害とは)
の3つです。
質問:子どもはなぜ不登校になるのか
不登校生活と親の対応
家が通学路に近かったため他の子どもが通学する様子が聞こえるのが辛く感じ、子どもが通学する時間は部屋で寝るようになりました。昼夜逆転になり、部屋で音楽を聞いたりテレビゲームをしたりなどいわゆる引きこもりの状態になりました。
学校に戻る気配がないと不安になった両親は「家族会議」を開きました。「学校に戻らなくてどうする」と親に詰め寄られ自分の部屋に逃げました。姉は「自分は学校に行っているのに弟は部屋でゲームか! 」と不満を抱き、きょうだい関係にも影響が出ました。
不登校への罪悪感
当時、つらかったことは「不登校をした理由を説明出来なかったこと」です。「英語係が嫌なくらいで、と突っ込まれたらどうしよう……」「その程度で不登校になるのか? 」と言われるのではないかと思うと不安で外に出ることも困難になりました。また家にいると親の不安を感じ取り 「自分のせいで親を不安にさせている」と罪悪感を持ってしまいました。
「勉強しないといけない」という気持ちはありましたがエネルギーが湧かず、計画を立てるのが難しかった です。
体験談から 15歳(高校1年の年齢)春
不登校の状態のまま高校1年生の年齢になりました。高校に進学しなかったので世間的には無職です。父が「ちょっと話したいことがあるんだけど」と僕を呼び出しました。家族会議です。「高校はどうするんだ」「将来はどうするんだ」と父は言いました。
父からはサポート校をすすめられましたが うつ傾向も強く今はそういう状態ではないと両親に反発しました。不登校をした子どもの中には高校進学をひとつのきっかけに、外に出るようになるという流れは多くありますが、子どもが現在おかれている状態をちゃんと見ないと逆効果になります。
「うちの子は中学校で不登校をしてから学校に戻らない、高校にも行かない、どうしたら良いのだろうか」という思いから、その後両親はが不登校の親の会に積極的に関わるようになりました。
親の会では不登校の子どもをもつ親同士で悩みを話したり、不登校の当事者の人たちが学校に行かなくても成長し、ちゃんと大人になっていったというエピソードを聞いたりしたそうです。その結果、徐々に不登校に対する不安やマイナスなイメージが軽減されていき、ずいぶん気持ちが楽になったのだと思います。
これは自分が大人になってわかったことですが、親が孤立しないで安心できるということが不登校支援において非常に大事なのだということです。
親の対応の変化
両親は僕が家にいることを受け入れるようになりました。それは態度や雰囲気から感じたことです。親が不安かどうか、自分のことを受け入れてくれているのかなどは長い年月、一緒に生活していれば何となくわかります。あるとき母親が「学校に行かなくても未来はある」と言ってくれました。親の安心は子どもの安心につながります。今までは親が不安な様子だったので、家でゲームをしても落ち着きませんでした。親が安心することで僕自身もやっと気持ちが休むことができ心身ともに充電できるようになりました。
自分自身の変化
相談したら訊いてくれる雰囲気が生まれてきたので、不安を親に話せるようになりました。また、外に相談できる人ができ、不登校親の会で他の不登校の子どものことも知りました。不登校の当事者と出逢いフリースクールにも見学に行きました。不登校の仲間とフリースクールツアーをし、学校に行かなくても人は学んだり育ったりするとわかりました。見学したおかげで「フリースクールやホームスクーリングの発想」があることもわかりました。
(不登校・引きこもりとどう付きあえば良いのか に続く)
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