【図解】RPA簡単解説
RPA(Robotics Process Automation)がいま注目を集めています。RPAは、既存のオフィス業務の手順をそのままに、その操作を自動化する仕組みです。ITの専門家が業務要件や仕様をまとめ、それに基づいてプログラミングを行うシステム開発とは異なり、業務の手順はそのままに、いま人手によって行っているキーボードやマウスの操作を「ソフトウェア・ロボット」あるいは「デジタル労働者(Digital Labor)」と言われるプログラムによって代行して、そこに関わる要員の削減やスピードアップを図ろうというものです。
人手に頼らないので、休みや休憩などを考える必要はなく働き続けます。手順が決まった業務であればミスもありません。また、人間が手先を動かすわけではないので、高速に手順をこなします。「定型×単純×反復×大量」な業務であれば、大きな効果を期待できます。
ソフトウェアロボットの作業手順は伝統的なプログラム言語で記述するわけではありません。基本的には、現在行っている業務の手順をなぞりながら、それを登録してゆくことで作業手順を教えます。そのため、ITについての専門的な知識が乏しい業務部門のスタッフでも、これまでの経験を活かし、直観的な操作で自動化の仕組みを作ることができます。
もともとはシステム開発におけるテスト工程で、沢山の人手をかけてキーボードやマウスを操作するテスト作業を自動化するための手段として登場したものですが、これをより広範な業務に適用できるようにしたものがRPAです。
ただ、RPAは既存の業務オペレーションの効率・品質・コストの改善を短期的にもたらしてはくれますが、業務プロセスそのものの無駄を省くわけではありません。むしろ既存の業務プロセスに内在する課題をそのままに塩漬けにしてしまうリスクもあります。
RPAを使って業務の手間や人手を減らすことをゴールとするのではなく、そこからひねり出した人手やコストを、業務プロセスの改革やシステムの刷新などの将来に向けた取り組みにシフトさせてゆくことが、RPAの有効な使い方と言えるでしょう。
RPAとは何かをいかにまとめましたので、よろしければご覧下さい。
【募集開始】ITソリューション塾・第29期 10月10日より開講
デジタル・トランスフォーメーションへの勢いが加速しています。クラウドはもはや前提となり、AIやIoTを事業の競争力の源泉にしようと取り組んでいる企業は少なくありません。ITを使うことは、もはや「手段」ではなく「目的」であり「本業」へと位置づけを変えようとしています。このような取り組みは内製となり、これまでの工数を提供するビジネスは需要を失い、技術力を提供するビジネスへの需要は拡大しつつあります。
この変化の道筋を見通し、先手を打つためにはどうすればいいのかを、学び考えるのが「ITソリューション塾」です。次期より講義内容を刷新致します。
最新のトレンドをわかりやすく体系的に整理することだけではありません。アジャイル開発やDevOps/デジタルトランスフォーメーション、新時代のサイバーセキュリティなどについては、それぞれの最前線で活躍する講師を招いて、その感性と実践ノウハウを学びます。
参加登録された方は
頂けます。出張中や自宅、あるいは打ち合わせが長引いて間に合わないなどの場合でも大丈夫。PCやスマホからライブ動画でご参加頂けます。詳しくは、こちらをご覧下さい。
【残席わずか】新入社員ための最新ITトレンド研修
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。デジタル・トランスフォーメーションの到来は、これからのITビジネスの未来を大きく変えてしまうでしょう。
しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることはありません。
そんな彼らに「ITトレンドの最新の常識」と「ITビジネスに関わることの意義や楽しさ」についてわかりやすく伝え、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと「新入社員ための最新ITトレンド研修」を昨年よりスタートさせました。今年も7月17日(火)と8月20日(月)に開催することにしました。
参加費も1日研修で1万円に設定しました。この金額ならば、会社が費用を出してくれなくても、志さえあれば自腹で支払えるだろうと考えたからです。
社会人として、あるいはIT業界人として、厳しいことや頑張らなくちゃいけないことも伝えなくてはなりません。でも「ITは楽しい」と思えてこそ、困難を乗り越える力が生まれてくるのではないでしょうか。
- ITって凄い
- ITの仕事はこんなにも可能性があるんだ
- この業界に入って本当に良かった
この研修を終えて、受講者にそう思ってもらえることが目標です。
よろしければ、御社の新入社員にもご参加いただければと願っております。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
LiBRA 7月度版リリース====================
ITソリューション塾・第28期の最新教材を掲載
メモリー・ストレージ関連のチャートを拡充
AI専用プロセッサーについてのチャートを追加
=====================================
ビジネス戦略編
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの定義 p.22
インフラとプラットフォーム編
【新規】メモリーとストレージの関係 p.216
【新規】速度と容量の違い p.217
【新規】ストレージ構成の変遷 p.217
【新規】新章追加・不揮発性メモリ p.238-242
メモリ階層
コンピュータの5大機能
記憶装置の進化
外部記憶装置が不要に!?
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】IoTビジネスとはどういうことか p.43
【新規】IoTビジネス戦略 p.45
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
【新規】AIやロボットに置き換えられるものと残るもの p.111
【新規】皆さんへの質問 p.131
【新規】求められる人間力の形成 p.132
【新規】新章の追加・AI用プロセッサーの動向 p.133-146
急増するAI 専用プロセッサ
人工知能・機械学習・ディープラーニングの関係
深層学習の計算処理に関する基礎知識
AI = 膨大な計算が必要、しかし計算は単純
学習と推論
GPUはなぜディープラーニングに使われるか
データセンター向けGPU
GoogleがAI 処理専用プロセッサ「TPU」を発表
TPUの進化
クライアント側でのAI処理
Apple A11 Bionic
ARMのAIアーキテクチャ
開発と運用編
【新規】VeriSM p.6
【新規】早期の仕様確定がムダを減らすという迷信 p.13
【新規】クラウド・バイ・デフォルト原則 p.17
クラウド・コンピューティング編
*変更はありません
サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません
テクノロジー・トピックス編
*変更はありません
ITの歴史と最新のトレンド編
*変更はありません
【ITソリューション塾】最新教材ライブラリ
第28期の内容に更新しました。
・CPSとクラウド・コンピューティング
・ソフトウェア化するインフラと仮想化
・クラウド時代のモバイルデバイスとクライアント
・IoT(モノのインターネット)
・AI(人工知能)
・データベースとストレージ
・これからのアプリケーション開発と運用