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リズムは守れても新しい音階が創れない

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毎朝起きると風呂の蛇口をひねりトイレに座る。その後、湯船につかりながら30分、できるだけ難しい本を読む。そうやって、身体と頭をたたき起こし、一杯の冷たい水を一気に飲み干して、ブログを書く。

その時のひらめきで書くこともあるが、毎日言葉の神様が都合良く舞い降りてくれるものでもない。昔書いた、それも何年も前に書いたブログや書籍の原稿を読み返し、その時の言葉を拝借して、書き改めてみることもある。

目覚めてからブログを投稿し終えるまでの時間は2時間程度。朝4時に起きれば6時に終わるし、前日遅くまで起きていたときは6時スタートというときもあるが、それでも8時頃にはこのルーチンは終わる。

自宅にいても、オフィスで寝泊まりしていても、旅先にあってもこのルーチンは死守している。これをやらないと気持ちが悪い。なんだかダメな自分になってしまいそうで怖いから、どんなに疲れていても、予定が詰まっていても、このルーチンを崩すことはない。

「凄いですね、私にはとてもとても」という人も多いが、私にとっては頑張ってもいないし、無理などこれっぽっちもしていない。むしろ、できないことが気持ち悪いし、怖いので、やっているだけのことだ。

結局のところ、自分にはリズムが必要なのだ。メトロノームのように、ただ同じように、同じ音を繰り返す単調なリズムが必要なのだと思う。そのリズムが必ずあって、そこにいろいろな音階を重ねてゆくことで、自分の一日が彩られてゆく。

最近は、この毎日のリズムに新しい毎週のリズムが加わった。それは、週末の森のパトロールだ。八ヶ岳南麓に居を構え週末はそちらで過ごしているが、標高1000mほどの高原地帯は森で被われている。そんな森の中を週末は10〜15kmほど歩き走る。

森は四季折々の新しい発見を与えてくれる。見たこともない木々や草花、昆虫や動物たちに巡りあい、森の匂いを嗅ぎ、甘い空気を身体全体で吸い込む。田んぼや畑の作業を眺め、鳥たちの声に耳を傾け、その姿を探す。そんな時間も自分のリズムになった。

しかし、最近は、すこし元気がない。リズムはあるのだが音階がないのだ。新しい音がなかなか創れないでいる。こういうのをスランプというのだろう。

仕事はそれなりに忙しい。やらなきゃいけないことはいくらでもある。しかし、いつもの音でしかない。新しい音が創れないことに、不安といらだちを感じている。

いまうまくいっていても、それが長続きすることはない。そんなことは、これまでの自分の人生を振り返れば明らかだ。だからこそ、新しいことを仕掛けていかなければ、そして、置き換えていかなければ、生きてゆくのは難しい。

こんなことをやろう、あんなことをやろうとは思うのだが、なかなかその核心にたどり着けず、宙ぶらりんのままになっている。

まあ、こんな時期もある。ヤバいと思っているし、焦ってもいる。しかし、急いでもいないし、無理もしていない。もう少し、無理をしたほうがいいと心のどこかで声がしているのだが、なぜか動けない自分がもどかしい。

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そんなわけで、今日は毎日のリズムに少しだけ新しい音を載せてみた。実は、いま井の頭公園の弁天池の前でこのブログを書いている。机の上のディスプレイではなく、ベンチに腰掛け膝の上のキーボードを叩いている。木陰とはいえさほど涼しいわけではないが、時折水面を横切る風が一瞬の涼を運んでくれる。

さて、今日は打ち合わせが一件だけ。それも新しいことをはじめる為の打ち合わせだ。新しい音階を作りたい。少しワクワクする。

新しい音階と言えば、ユーザー企業を対象に「ビジネス・リーダーのためのデジタル戦略塾」をスタートさせようとしている。自分にはできない視言葉くらいしか理解できていないデータ・サイエンスやデザイン思考、デジタルビジネスをいち早く現場に展開するためのフレームワークであるVeriSMについて、それぞれの専門家を招聘した新しい研修プログラムをスタートさせる。もちろんITのトレンドとビジネス戦略についても講義をする。

ビジネスのデジタル化をすすめなくちゃいけないとか、ITをもっと戦略的に活用しなくてはと言うが、IT屋だけでそんなことはできない。だから企業の経営者やビジネス・リーダーなど、ITとは少し距離を置いている現場の人たちにそのための知識と実践ノウハウを提供することがこの研修の目的である。目的と内容には自信がある。しかし、その価値を理解してもらうのはなかなか難しい。そこが、大きなハードルだ。

リズムは守りながらも新しい音階を作り重ねてゆく。難しいけど、自分にはそれしかないのかなと思っている。そして、その新しい音階はなかなかうまくいかないものだから、沢山作って、いろいろと工夫して、いろいろと失敗して、育ててゆかなくちゃいけない。

まだまだ足りないことに焦っている。ヤバいなぁ。

【募集開始】ビジネス・リーダーのためのデジタル戦略塾

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  • 8月2日(木) 第1回 最新のITトレンドとこれからのビジネス戦略
  • 8月29日(水) 第2回 ビジネスを戦略的に動かす実践データサイエンス
  • 9月14日(金) 第3回 未来創造デザインによる新規事業の創出
  • 10月3日(水) 第4回 デジタルサービスの機敏な提供ーVeriSM

対象者は次のような方です。

SI事業者やITベンダーではない事業会社のリーダーや管理職、部門長、経営者(ITやデジタル・テクノロジーについての前提知識は不要)

  • 事業企画や経営企画にかかわっている
  • 新規事業開発にかかわっている
  • 情報システム部門で企画や戦略に関わっている

次のような課題をお持ちの皆さん

  • 最新のIT知識や実践で活かすためのノウハウを手に入れたい。
  • デジタル戦略の実践でリーダーシップを発揮したい。
  • 事業計画にデジタル戦略を織り込みたい。

もはやデジタルを味方にしなければ生き残れない時代です。しかし、加速度を増すテクノロジーの進化についてゆくことは大変なことです。また、それを実践に活かすとなるさらに高いハードルが待ち受けています。

そんな課題を克服し、自分たちのデジタル戦略を前進させたいと考えている方に、テクノロジーについての最新の知識をわかりやすく伝え、実践のためのノウハウを学んで頂きます。

SI事業者やITベンダーの皆さんへ

お客様のITに関わる予算の7割は、情シス部門以外の部門が意志決定に関与しています。ここに営業力を直接的に行使できれば、営業目標の達成にも大いに貢献できます。「デジタル戦略塾」は、この取り組みを支援するものです。

いま、お客様の事業部門は、自らの事業の差別化を図り競争力を強化するためにITを積極的に活用していこうとしています。「攻めのIT」や「ビジネスのデジタル化」、あるいは、「デジタル・トランスフォーメーション」といった言葉が、注目されているのはそのような背景があるからです。一方で、彼らはITについての知識は乏しく、それを活かす方法を知りません。

ITを活用して事業の競争力を高めたいが、それを実践に活かす知識もノウハウもない

このギャップを埋めることに積極的に貢献できれば、事業部門との信頼関係を強固にすることができます。そうすればその先にビジネスのきっかけを見つけることができるようになるはずです。

情報システム部門の皆さんへ

情報システム部門の中には、このような事業部門の取り組みの蚊帳の外に置かれているところもあるようです。「攻めのIT」は事業部門の主導の下で行われ、自らの存在意義を問われています。

「デジタル戦略塾」を事業部門にご紹介いただくことは、「攻めのIT」への取り組みにおける自分たちの存在意義を、事業部門や経営者にアピールする有効な手立てとなります。また、ご自身も一緒にご参加いただき、「攻めのIT」への取り組みを二人三脚で取り組むための知識とノウハウを共有して頂くこともできます。

  • AIやIoT、クラウドやアジャイル開発などの最新のテクノロジー
  • ビジネスをデータで理解するためのデータサイエンス
  • ビジネスにイノベーションをもたらすデザイン思考
  • 新しいビジネスをいち早く実践の現場に展開するためのVeriSM

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ご参加ならびにご紹介をいただければ幸いです。

【募集開始】新入社員ための最新ITトレンド研修

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IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。デジタル・トランスフォーメーションの到来は、これからのITビジネスの未来を大きく変えてしまうでしょう。

しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることはありません。

そんな彼らに「ITトレンドの最新の常識」と「ITビジネスに関わることの意義や楽しさ」についてわかりやすく伝え、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと「新入社員ための最新ITトレンド研修」を昨年よりスタートさせました。今年も7月17日(火)と8月20日(月)に開催することにしました。

参加費も1日研修で1万円に設定しました。この金額ならば、会社が費用を出してくれなくても、志さえあれば自腹で支払えるだろうと考えたからです。

社会人として、あるいはIT業界人として、厳しいことや頑張らなくちゃいけないことも伝えなくてはなりません。でも「ITは楽しい」と思えてこそ、困難を乗り越える力が生まれてくるのではないでしょうか。

  • ITって凄い
  • ITの仕事はこんなにも可能性があるんだ
  • この業界に入って本当に良かった

この研修を終えて、受講者にそう思ってもらえることが目標です。

よろしければ、御社の新入社員にもご参加いただければと願っております。

詳しくは、こちらをご覧下さい。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

LiBRA 5月度版リリース====================

  • SI事業者/ITベンダーのための「デジタル・トランスフォーメーションの教科書」をリリース
  • 「ITソリューション塾・第27期」の最新コンテンツ
  • その他、コンテンツを追加

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【新規掲載】SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書

  • 教科書 全109ページ 
  • PDF版
  • プレゼンテーション 全38ページ ロイヤリティフリー

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「ITソリューション塾・第27期」の最新コンテンツを追加
メインテーマ

 ITトレンドの読み解き方とクラウドの本質
 ソフトウェア化するインフラと仮想化
 クラウド時代のモバイルデバイスとクライアント
 IoT(モノのインターネット)
 AI(人工知能)
 データベース
 ストレージ
 これからのアプリケーション開発と運用
 これからのビジネス戦略【新規】
知っておきたいトレンド
 ブロックチェーン
 量子コンピュータ

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サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】伝統的なやり方とIoTの違い p.19
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
【新規】人間にしかできないコト・機械にもできること p.100
インフラ&プラットフォーム編
【新規】仮想化とは何か p.68
【新規】仮想化の役割 p.70
【新規】サイバー・セキュリティ対策とは何か p.125
【新規】脆弱性対策 p.127
クラウド・コンピューティング編
【新規】コンピューターの構成と種類 p.6
【新規】「クラウド・コンピューティング」という名前の由来 p.17
【新規】クラウドがもたらすビジネス価値 p.26

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