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だらだらと忙しい、そして不安だ!

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「実は今年60歳になるのですが、それを記念してイベントします。」

早朝、ある方からこんなメッセージを頂き、そういえば、彼とは同い年だから自分も60歳じゃないかと、いまさらながら気がついた。

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会社員であれば、定年だとか、第二の人生なんて言葉に向きあわなければならないお年頃なのだろうが、36歳からサラリーマンをやめた身としては何の関係もない。先日もIBM時代の同期仲間と酒を酌み交わしたが、退職金や年金の話題で盛り上がり居場所のない思いをした(笑)。

サラリーマンをやめて本当にいろいろとあったが、いまはだらだらと忙しく、それなりに仕事になっているのはありがたい。しかし、いつも不安だ。「残りの人生」なんて感覚は全くない。「余生」なんて言う言葉は私の辞書にはない。いまを、目先をどうやって生き延びるかで必死になっている。だから、だらだらと忙しくなってしまう。

会社員ではないから役職や組織が仕事を与えてくれることはない。仕事は自分で作るしかない。世間と同じようなことをしていても会社の看板があるわけではないので、マグロのように動き回って自分の存在を世間に証明しなければならない。毎日ブログを書くのもそんな不安感を払拭するためのマグロの回遊みたいなものだ。

唯一マグロと違うとすれば、新しいことを仕掛けなければ自分の存在証明が失われてしまうと言うことだろう。そんな不安感が自分のモチベーションになっている。

先日、ITソリューション塾の講義について、「どうせ受講者はほとんどが新しい人なんだから、毎回同じ内容でもいいんじゃないですか?」と、ある"講師業"の人に言われた。まったく分かっちゃいないなぁと、その後のお付き合いは控えている。

過去の経験値だけにたよって"講師業"している人がいるが、不安じゃないのだろうか。同じことを繰り返して、一体何が楽しんだろうかと思う。同じことの繰り返しを日常としてきた会社員人生の延長なのだろうか。一定の期間、「余生を生きる」なら、それもありかもしれないが、100年人生を生きなければならないと考えれば、これでは持たないだろう。そのことが不安ではないのだろうか。まあ余計なお世話だ。

私は、受講生がいなくなることが不安だから、とにかく毎回、できるだけ新しい内容を盛り込もうと必死になっている。もちろん、こんなに世の中が変わっていることを楽しんでいるのも事実だ。だから、私は誰のためじゃなくて、自分のためにITソリューション塾の内容を毎回刷新している。それが結果として、受講者の価値にもなっていると信じたいし、だから、10年間も続けられるのだと勝手に考えている。

ITソリューション塾だけじゃなく、新しい取り組みをも試している。いろいろとイベントも仕掛ける。それは不安だからであり、楽しいからであって、義務感でも、職業意識からでもない。もちろん、世の中に受け入れられ、興味をかき立てるものでなくては意味がないので、トレンドには必死で食らいつくようにしている。そして、時代の進み具合に驚き不安になり、「これじゃあヤバいぞ」と、また新しいことに関わろうと必死になる。だから、だらだらと忙しいのだろう。

自分は臆病なのだ。そして、どこか抜けている。不安になってもあまり考えすぎずに、とにかく動いてみて、痛い目にも遭う。ただ、プラス/マイナスは結果としてプラスが多めかもしれない。そんなもんでいい。

60歳かぁ、と他人事のように思っているが、さて、こんな感覚でいいのだろうか?また不安になってきた。

最新版【3月版】を更改しました。

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  • 「ビジネスエグゼクティブのためのIT戦略塾」で使用した最新トレンドについての講義資料を公開しました。
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プラットフォーム&インフラ編
【新規】従来システムとハイパーコンバージド・システムとの違い p.136
【新規】ハイパーコンバージド・システムのメリット p.137

ビジネス戦略編
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの定義 p.18
【新規】ITをビジネスの成果に結びつける考え方 p.48
【新規】事業会社の担うべき責任 p.49
【新規】注意すべきITベンダー・SI事業者の行動特性 p.50

サービス&アプリケーション・先端技術編/AI
【新規】人間は何を作ってきたのか p.10
【新規】知的介助: amazonの戦略 p.32
【新規】学習データと結果の関係 p.93

サービス&アプリケーション・先端技術編/IoT
【新規】デジタル・コピー/デジタルツイン p.25
【新規】amazonのデータ収集戦略 p.26
【新規】IoTビジネスはモノをつなげるのではなく物語をつなげる取り組み p.42
【新規】様々な産業に変革を促すデジタル・トランスフォーメーション p.95

運用と開発編
【新規】変わる情報システムのかたち p.6
【改訂】アジャイル開発の基本構造 p.17
【改訂】スクラム:自律型の組織で変化への柔軟性を担保する p.25

テクノロジー・トピックス編
【新規・改訂】armについての解説を新しい内容に置き換えました p.19-35

ITの歴史と最新トレンド編
【新規】量子コンピュータとは何か p.4

クラウド・コンピューティング編
*変更はありません

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

その他
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Comment(1)

コメント

戸田孝一郎

60ですか。サラリーマンの基準では、一区切りと言う形ですが、人生の中で一区切りと言う感覚はもともとなかったと思うのです。6,3,3,4制の学校教育から始まって経済成長期のサラリーマンの60歳定年等、誰かが都合よく区切りを作った様に思えます。その区切りに皆都合よく理由をつけて来たのが常識化しているのではないでしょうか?その道を極めようとした先人たちは死ぬまで修行、常に現状に満足せず自己完成の道半ばと言う想いで、活力を維持し続けた様に思います。サラリーマンから自主的にフリーになると常識の縛りから解放されるので、ますますこの先人の様な境地へ向かぬのではないでしょうか?組織から切り離されて仕方なくフリーになった人もいるでしょうが、どうもこの方々はフルーになっても組織の常識に安住の気持ちが残っているので、結果何もできないという事になると思います。私は学生時代は全く勉強と縁遠い生活でした。スキーに夢中で学校へ行かずにいつも雪を求めて全国を飛び回っておりました。ので、卒業して社会人になってからが勉強の毎日でした。何も知らなかったことがいろいろ興味を持たせてくれたと思います。勉強するのは興味を持つ事、疑問を持つことから始まります。このような過ごし方をしてきたら気が付いたら70になってました。まだまだ知りたい事、興味はいっぱいあります。だらから常に学生の気分です。いつまでこの興味は続くのでしょうか?生涯現役と言う言葉がありますが、あらゆる事に興味を持ち続ければ、常に世の中の第一線の人たちと果し合いをしている現役です。年齢は肉体の衰退過程を指標化しただけではないでしょうか?

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