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「危機感を持て!」といわれても

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「うちの社員には危機感がありません。どうすれば、危機感を持たせることができるでしょうか。」

ある経営者からこんな話しを聞かされた。

「そりゃー、むりですよ」

つい口が滑ってしまった。しかし、言ってしまった以上取り返しはつかない。だから、その理由も申し上げることにした。

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「もっと危機感を持って行動して欲しい」
そもそも、そんなことを言われて、危機感を持てる人がいるのだろうか。危機感なんてものは、危機的な状況に追い込まれてこそ、つまり危機的状況を体感してこそ持てるものだ。言われて、はいそうですかと持てるものではない。しかし、「危機感を持て」と言っている側はいたって真面目に、言えば持ってもらえると思っているかの節がある。こんなところにも危機感が醸成できない理由があるのだろう。

この方も「このままじゃやっていけなくなる。もっと危機感を持って望んで欲しい!」などと言っているのだそうだが、そんなことで危機感なんか持てるはずはない。そんなものは説教にしか聞こえず、「またか」程度にしか受けとめられるのではないか。そんな言葉ばかりの「危機感」で人を動かそうなどと、考えが甘い。

なぜ業績評価基準を変えないのか、なぜ組織を変えないのか、なぜ営業方針を変えないのか。経営者であれば「危機感」を具体的なカタチで示せばいいではないか。まずは現場に危機感を体感させるカタチを作ることだ。その上で語る「危機感を持て!」という言葉であれば、部下も危機感を感じるはずだ。

「部下に自分たちで考えさせたい。」

何を甘いことを言っているのか思う。もちろん個々の施策は現場に任せればいいだろう。しかし、自分たちの置かれている状況が「危機的」であるのなら、それを克服するビジョンを分かりやすく示し、戦略を説くのが経営者の役割だ。そして、詳細な制度設計は現場に委ねるとしても、その戦略に沿った業績評価のあり方、組織体制、営業方針を明確にすることが経営者の役割ではないのか。

部下はヤバいと感じるだろう。このままでは「自分は」大変なことになる。何とかしなければと実感する。そうやって自分事として「危機感」を持つことができるようになるのではないか。

つまり、経営者が先ず施策を実行し、結果として部下が「危機感」を実感する。そうやってこそ、組織に危機感を根付かせることができるのではないだろうか。

自分のやるべきことを棚上げし、危機感のなさを部下の責任にするようでは、コトは前に進まない。

危機感があるのなら、それを演説することもいいが、それと同時に経営者のできることとして人事や組織、制度を動かすことである。言行一致があってこそ、部下は、現場は、結果として危機感を持つ。この順番を間違うべきではないだろう。

経営者は自分の「危機感」に自信と信念を持つべきだ。言葉で語って満足し、それで現場が動いてくれないなどいうのは、なんとも情けない話しではないか。カタチを作るのが経営者の役割だ。人はカタチに従い行動する。そして、そのカタチに込められた想いを感じ取り、その期待に応えてくれる。そんなふうに部下や現場を信頼してはどうだろう。

危機感を持たせるとはそういうことではないのだろうか。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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2017年12月版・改訂/追加リリース

最新版【12月版】を更改しました

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・量子コンピュータのプレゼンテーションを追加しました。
・各チャートの解説文を大幅に追加・改訂しました。
・デジタル・トランスフォーメーションについて追加・改訂しました。
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サンプル:量子コンピュータ

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRAよりロイヤリティフリーにてダウンロードできます。ほかにも、3000ページほどのプレゼンテーションやドキュメントがロイヤリティフリーでダウンロード(パワーポイント形式、ワード形式、エクセル形式)できます。

今月度の追加・更新の詳細は以下の通りです。

ビジネス戦略
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの意味 p.5
【新規】デジタル・トランスフォーメーション実践のステップ p.11
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは p.12
【新規】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション p.13
【改訂】SIビジネスの変革を牽引するトレンド p.16
【新規】収益を生みだすビジネス構造 p.17
【新規】働く現場で何が起こっているのか? P.33
【新規】SI事業者の「働き方改革」 p.34
【新規】「働き方改革」で何を目指すのか p.35

開発と運用
【改訂・解説文】情報システムにもとめられる品質 p.5
【改訂・解説文】これからの開発と運用 解説文の改訂 p.6
【改訂・解説文】開発と運用の関係や役割を変革するDevOps p.25
【改訂・解説文】コンテナとDevOpsの関係 p.36
【改訂・解説文】コマイクロサービス p.38
【改訂・解説文】イベント・ドリブンとコレオグラフィ p.39
【改訂・解説文】超高速開発ツール p.41
【改訂・解説文】コレ1枚でわかるFaaS  p.42
【改訂・解説文】これからのITとITビジネス p.48
【改訂・解説文】SRE(Site Reliability Engineer) p.49
【改訂・解説文】APIエコノミー p.51

インフラとプラットフォーム
【改訂・解説文】サーバー仮想化とコンテナ p.95
【改訂・解説文】デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化 p.97
【改訂・解説文】ストレージの仮想化 p.102
【改訂・解説文】SDNとNFV p.103
【改訂・解説文】SD-WAN p.104
【改訂・解説文】サーバー仮想化の3つのメリット p.106
【改訂・解説文】コンバージド・システムとハイパーコンバージド・システム p.135
【改訂】ストレージ性能の推移/1台当たりの容量 p.214
【新規】インフラでの重複排除/圧縮 p.220

テクノロジー・トピックス
【改訂・解説文】「ムーアの法則」と「メトカーフの法則」 p.5
【改訂】VRとARとMR (MRを追加、チャートと文言を改訂) p.14
【新規】従来の方法(集中台帳)とブロックチェーン(分散台帳) p.37
【新規】「量子コンピュータ」についての新章を追加 p.66〜79
  量子コンピュータの必要性
  これまでの古典コンピュータで解けない問題
  循環セールスマン問題(組み合わせ最適化)
  量子コンピュータとは何か
  量子力学
  量子コンピュータの適用分野
  BitとQubit
  量子コンピュータが高速で計算できる理由
  量子コンピュータの種類
  量子コンピュータの現状
  自然現象を借用したアルゴリズム
  量子イジングマシンとスパコン
  D-Waveの計算原理

ITの歴史と最新のトレンド
*追加・変更はありません

サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能
*追加・変更はありません

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*追加・変更はありません

サービス&アプリケーション・基本
*追加・変更はありません

クラウド・コンピューティング
*追加・変更はありません

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