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アウトプットし続ける技術〜毎日書くためのマインドセットとスキルセット

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アウトプットし続ける技術〜毎日書くためのマインドセットとスキルセット

こんなタイトルで勉強会を開催いたしました。そのときの資料をSlideShareで公開させて頂きます。

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例えば、2007年11月からはじめたブログは、既に660回投稿し、現在は週次投稿を続けています。また、2014年5月からはじめたITmediaのオルタナティブ・ブログは、毎日投稿を続け750回になりました。他にも、ITソリューション塾は2009年からはじめて現在24期を迎えています。毎週水曜日の夜2時間の講義を11週、これを年に3期実施ししています。昨年からは大阪と福岡でも行うようになり、現在は毎期60〜80名の参加者があります。卒業生は1500人を超えています。

他にも昨年の講義講演は135回、今年は3月末までに39回行います。書籍も4冊出版し、5月頃をめどにもう1冊出版する予定です。

ではなぜこのように続けているのかです。その理由は「不安だから」です。不安と言うより「怖いから」というほうがぴったりきます。

1995年にサラリーマンを卒業し、自分を商品にする生活が始まりました。サラリーマン時代にそこそこの売上をあげられる営業でしたから、独り立ちしても何とかなるだろうと高をくくっていました。しかし、いざサラリーマンを卒業すると世間の風当たりは冷たく、自分の実力だと思っていたものが、実は会社の看板だったと言うことを思い知らされることになったのです。こうなると、自分をアピールするしかありません。いろいろな人に会い、いろいろと話しを聞いてもらい、自分なりに提案をまとめる。そうやって、仕事を作ろうと必死でした。

しかし、こうやってアウトプットを増やしてゆこうとすると、インプットを増やさなくてはなりません。アウトプットを1つ作ろうと思うとインプットの量はその10倍は必要です。時間にすれば、アウトプットを作る時間の3〜4倍は費やさなくてはなりません。そうやってアウトプットを作り、それを使ってうまくゆけば「よしよし、うまくいったぞ!」と達成感が得られます。しかし、あそこはもう少しこうすれば良かった、あれは失敗だったも少なくありません。そんな気付きが不足感を与え、またこのままで大丈夫だろうかと不安になるのです。

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こんなサイクルを繰り返してゆくうちに「続いちゃった」わけで、続けようと決意して続けたわけではありません。ただ、あるときから、こうやって続けてゆくことが、いろいろな意味で得になることが続けることの原動力に変わってゆきました。また、なによりも自分の生活のリズムになって、続けないと気持ちが悪いという状況になったことも続ける力となっています。たとえて言えば、「毎朝、歯を磨かなければ気持ち悪い」や「朝起きたら出なくてもトイレに座らないと落ち着かない」といった習慣と同じことです。

では、どうすればそれができるようになるかです。極めてシンプルなことですが、「カタチから入る」ことだろうと思います。

「まず決心を固めてから行動する」はなかなかうまくゆきません。それよりも、時間を作ることからはじめるといいのではと提案させていだきました。私は、それを朝のゴールデンタイムと言っているのですが、私は朝5時に起き、風呂に30分つかりながらできるだけ難しい本を読むようにしています。そして、頭を目覚めさせます。そして、コーヒーを飲みながら情報収集やブログの発信などに2時間使っています。それを習慣とできたことが続けるための原動力となっています。

何を勉強するかとか、どのようなスキルを身につけるかなどは考えず、まずは2時間というカタチを作ってしまうわけです。それを続けてゆくうちに、決心は結果として固まります。

アウトプットをするためには時間が必要です。まずは、それを生活のリズムの中に埋め込むことからはじめることです。夜は疲れているし、お酒も飲まなくてはなりませんから、自分のための時間は、消去法で朝しか確保できないのです。

情報収集は、FacebookやTwitterをきっかけにすることが少なくありません。そして、とにかくその情報にアクセスし、つまらなければ読み飛ばし、面白ければじっくり読んで、関連資料も漁ります。そして、これはちゃんと勉強しなければとなると本を購入して読むようにしています。

いろいろな勉強会に出かけます。そこでは、自分とは違う価値観を持った人たちと出会えます。そこで得られた新たな気付きや視点が、情報を選別するフィルターとなってさらに情報が集まってくるのです。

集まった情報は、「アウトプット思考」で考えます。「アウトプット思考」とは誰かに伝えることを前提に思考することです。

  • 興味を持ってくれるだろうか?
  • この表現や説明で理解してもらえるだろうか?
  • 美しいだろうか?

常に人に見せることを意識してアウトプットを作るようにしています。そうすることで、何が本質で、何が枝葉かが見えてきます。

アウトプットとは自分力を磨く最強のエクササイズ

心から実感しています。もしはじめたいのなら、まずは「はじめること」です。カタチから入ることです。その最初を作ることができれば、まずは大成功ではないでしょうか。自分の人生にとって、大きな財産を手に入れるきっかけを手に入れたのですから。

最新版(2月度)をリリースしました!

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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新入社員のための「最新トレンドの教科書」も掲載しています。

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*ビジネス戦略のチャートと解説を充実させました。
*人工知能の動画事例を追加しました。
*大手IT企業の現場改善大会での講演資料を掲載しました。
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ビジネス戦略編 106ページ
新規チャートの追加と解説の追加
【新規】ビジネス・プロセスのデジタル化による変化 p.6
【新規】ビジネスのデジタル化 p.17
【新規】ビジネス価値と文化の違い(+解説) p.19
【新規】モード1とモード2の特性(+解説) p.21
【新規】モード1とモード2を取り持つガーディアン(+解説) p.22

人工知能編 98ページ
【新規】Amazon Alexa (+解説) p.18
【新規】動画での事例紹介 Amazon Go p.94
【新規】動画での事例紹介 Amazon Echo p.95
【新規】動画での事例紹介 Tesla p.96
【新規】動画での事例紹介 Nextage p.97

IoT編 93ページ
LPWAについての記載を追加、また日米独の産業システムへの取り組みについて追加しました。
【新規】LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの位置付け p.47
【新規】ドイツでインダストリー4.0の取り組みが始まった背景 p.82
【新規】アメリカとドイツの取り組みの違い p.88
【新規】インダストリー・インターネットのモデルベース開発 p.90
【新規】日本産業システムが抱える課題 p.91

インフラ編 294ページ
【新規】Googleのクラウド・セキュリティ対策 p.72

基礎編 50ページ
変更はありません。

開発と運用編 66ページ
全体の構成を見直し、チャートや解説を追加しました。
【新規】自律型の組織で変化への柔軟性を担保する p.20
【新規】超高速開発ツール(+解説) p.37
【改定】FaaS(Function as a Service)に解説を追加しました p.39

トレンド編 
変更はありません。

トピックス編 
変更はありません。

【講演資料】変化を味方につけるこれからの現場力
大手IT企業の改革・改善活動についての全社発表会に於いての講演資料。
・実施日: 2017年1月25日
・実施時間: 90分
・対象者:大手IT企業の改善活動に取り組む社員や経営者

詳しくはこちらから

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新刊書籍のご紹介

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  • ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
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