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【図解】コレ1枚でわかるIntelとARM

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パソコンの心臓部ともいえるプロセッサ(CPU)には、インテル製のものが使われてきました。これに対して、スマートフォンやタブレットでは、大半が、英ARM (アーム) 社が設計したCPUを搭載しています。スマートフォンやタブレットが、パソコンを遥かに凌ぐ勢いで普及している昨今、ARMのCPUもそのシェアを拡大しています。

しかし、一般にはARMという名前は知られていません。それは、ARM社は自社で半導体工場を持たないファブレス企業だからです。

彼らは、CPUを設計し、その設計図を世界中の企業に販売しています。それを購入した企業は、そこに自社独自の付加価値を付け加えてCPUを製造しています。

Apple社は、iPhoneやiPadに、グラフィック処理などの独自機能を追加したプロセッサを使っています。また、Qualcomm社は、携帯電話の回線接続機能を付加し、スマートフォンでは独占的なシェアを確保しています。その結果、ARMのプロセッサは、携帯電話やスマホ・タブレットの90%以上、家電などの組み込み機器の70-80%がARMベースであると言われています。

ARMのプロセッサの特徴は、省電力であること、その割に処理能力が高いこと、そして前述のように、独自の機能を拡張可能であることです。この特徴により、これまでスマートフォンなどで採用されてきましたが、今後は消費電力の増大が問題視されているクラウド向けのデータセンターでの採用も進むと考えられています。また、小型化・低消費電力が求められるIoTの分野でも、ARMは攻勢を強めています。

これまで高性能なCPUを中心に開発してきたインテルは、以前から小型・省電力の市場を狙ってAtomというCPUを開発していますが、今のところ、スマホやタブレットの分野では苦戦していますしかし、ただ手をこまねいている訳ではなさそうです。切手サイズの小型コンピューター「Edison」やボタン・サイズの「Curie」を発表し、今後大きな成長が期待されるIoT分野でARMに対抗すべく攻勢をかけ始めています。

米CISCO社は、2014 年に全世界で 140 億だったネットワーク・デバイスおよび接続は、2019 年までに 240 億に増加する見込みだと予測しています。この需要に応える低消費電力・小型・高性能なCPUの需要は、益々拡大するでしょう。IntelもARMもこの市場でイニシアティブをとるべく一層の攻勢をかけてくるのではないでしょうか。

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目次

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  • 第1章 クラウドコンピューティング
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  • 第3章 ITインフラ
  • 第4章 IoTとビッグデータ
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