オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

コレ一枚でわかる3Dプリンタ

»

「デジタル・データから立体の造形物を直接作り出す装置」が、3Dプリンタです。3Dプリンタは、コンピュータに取り込まれた3Dデータをミクロン単位の薄い断層データに分解し、これに沿って樹脂や金属粉末などを少しずつ積層しながら立体形状に仕上げてゆく「3D積層造形技術」が、一般的に使われています。最近では、食品素材を材料に食べ物を作れる3Dプリンタも登場しています。

スクリーンショット 2014-12-26 17.44.01.png

用途には次のようなものがあります。

  • 製造業:CAD(コンピュータを使った設計)データを元に、試作品やモックアップ、鋳物のための中子や砂型、少量生産の特注品など
  • 医療:コンピュータ断層撮影装置などの人体内部の立体形状データを元にした手術前検討用臓器模型、患者個別の移植用人工骨格など
  • 建築業:提案、説明のための建築模型

1980年代に登場した3Dプリンタですが、当時は周辺技術が揃わず、価格も数千万円と高価で普及しませんでした。それが、昨今、技術の進歩とともに、数十万円、数万円に価格低下したことで、注目されるようになったのです。また、従来、素早く試作する(ラピッド・プロトタイピング)が主な用途でしたが、最近は精度も上がり材料の選択肢も増えたことで、素早く生産する(ラピッド・マニュファクチャリング)へと用途を広げつつあります。

3Dデータはネットを介して自由にやり取りできます。例えば、地上で作られた設計データを使い国際宇宙ステーション(ISS)に設置された3Dプリンタで、工具や補修部品が作られるようになりました。また、「もの作りの民主化」が進み、産業のあり方を根底から変えてしまうと言う意見も聞かれるようになりました。

ロボット同様、3Dプリンタは、コンピュータと人をつなぐ新しいUI(ユーザー・インターフェイス)として、今後ますます注目されてゆくことになるでしょう。

あなたもITソリューション塾に参加してみませんか?

2015年2月4日(水)より開講するITソリューション塾【第18期】の募集を開始致しました。既に、定員80名に対して半分ほどのお申し込み、参加意向のご連絡を頂きました。ありがとうございました。

第18期では、テクノロジーやビジネスに関する最新のトレンドに加え、提案やビジネス戦略・新規事業開発などについても考えてゆこうと思っています。また、アジャイル開発でSIビジネスをリメイクした実践事例、クラウド時代のセキュリティとガバナンスについては、それぞれの現場の第一線で活躍される講師をお招きし、生々しくそのノウハウをご紹介頂く予定です。

ご検討ください。

Juku_18.png

詳しくはこちらをご覧下さい。また、パンフレットもこちらからダウンロードできます

よろしければ、ご投票頂ければ幸いです m(_ _)m

拙著「システムインテグレーション崩壊」が、「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞」にノミネーションされました。お読み頂きました皆さんに感謝致します。

system_cover

「システムインテグレーション崩壊」

〜これからSIerはどう生き残ればいいか?

  • 国内の需要は先行き不透明。
  • 案件の規模は縮小の一途。
  • 単価が下落するばかり。
  • クラウドの登場で迫られるビジネスモデルの変革。

Follow Us on Facebook Facebookページを開設しています。「いいね!」やご意見など頂ければ幸いです。

Comment(0)