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「IT×災害」会議・ITに関わる人たちが、つながり×動く

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先日の御嶽山の噴火をはじめ、昨年から今日までに90名以上の方々が災害で亡くなられている。地域の経済や生活に与えた被害も甚大だ。この災害大国日本において、ITに関わる人が防災や減災にどのような役割が果たせるのかを考え、行動を起こしている。

そんな人たち80名が集まる「IT×災害」会議が10月4日(土)に行われた。

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東日本大震災から3年目を向かえていた昨年10月、自分達が取り組んで来た支援活動はどういう成果を残したのか、あるいは、課題を突きつけたのかを冷静に見つめ、今後起こりうる災害に、何ができるかを考えよう、そして、お互いの活動を知り、新たなつながりを作ろうと、第1回の会議が開催された。

それから一年、今年は、そこから生まれた新たな取り組みの成果を報告すると共に、具体的な行動に結びつけるためにできることを話し合う機会となった。

大学の研究者、企業に勤めるエンジニア、IT企業の経営者、看護師、IT教育に関わる人、個人で仕事をするデザイナーなど様々な人たちが参加し、議論を深めた。

私は、昨年からこの会議の企画や運営に関わらせてもらっているが、実に楽しく、また、インスパイヤーされる機会となっている。

ここは、「じゃあ私がやります」と言う人たちの集まりだ。受付、食事、誘導、音響、会場設営など、全員がボランティアで参加している。そういう人たちのエネルギーにさらされていると、自分も頑張らなくてはという気持ちになる。このサイクルが、この会議を動かす原動力となっている。

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今年は、次の人たちのショート・スピーチから始まった。

  • 古橋大地・瀬戸寿一/東京大学空間情報科学研究センター
  • 佐藤大/IT DART・情報支援レスキュー隊
  • 小和田 香/IT×災害情報発信チーム
  • 柴田哲史/UDコンサルティング 代表取締役社長
  • 臼澤良一/遠野まごころネット
  • 安川要平/レキサスアカデミー
  • 中塩 成海/一般社団法人イトナブ石巻 理事
  • 田口空一郎/すごい災害訓練DECO
  • 津田恭平/一般社団法人イトナブ石巻 理事
  • 及川卓也/Hack For Japan

自らも被災した二十歳になったばかりの石巻の若者や地元の振興に奮闘されている大槌の方が、この会議のためにわざわざ地元からやってきて話をしてくれた。また、災害が起こってからではなく、平時から意識を持っておくことが大切と、教育やコーチングの立場での取り組み、被災地での地図情報を活用した情報発信、被災時の広報やボランティアへの情報提供やIT支援の取り組み、人命救助のためのスマホアプリの開発など、様々な取り組みについて紹介があった。なるほど、ITにできることはいろいろありそうだと、改めて実感する機会となった。

彼ら、彼女らの話を聞いて、「ならばこういうことをしてみてはどうか」、「一緒にやらないか」、「こんな取り組みをはじめてはどうか」といった提案を参加者全員にポストイットに書き出してもらう。それを集めて整理し、その場で12のテーマを設定した。アンカンファレンスという会議手法だ。

  • オープンデータ
  • 官ができること
  • 連携       
  • お金・持続可能性
  • ツール
  • 産業復興
  • マイノリティ       
  • 災害ボランティ
  • 防災教育               
  • コミュニティ運営
  • 人材育成
  • 被災地での情報支援活動   

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それぞれのテーマは、5つの会場で、テーマ毎に40分×3回のセッションを行い、参加者は、興味のある議論に参加する。みんな、志を持っての参加だ。どこも熱い議論が交わされていた。

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昼食は、東日本大震災の折、被災地で炊き出し活動をしていたNPO連携福島復興支援センターの方に、福島の食材で「炊き出し」を用意して頂いた。

「福島の食材を心配だという人が未だにいらっしゃいます。しかし、福島から出荷される農作物は国の基準の10倍の厳しさで検査して出荷しているんです。そうでもしなければ信頼して頂けません。だから、福島の食材は他県よりも遥かに安全であることを知って頂きたいんです。」

福島のお米で作ったおにぎりといわき市の高級食材大ナメコの味噌汁を美味しく頂き、あらためて、福島の現実を考える機会となった。

この会議で、なにか結論がでたわけではない。しかし、ITに係わり、何かできるのではとの志を持つ人たちが、化学反応を起こすきっかけにはなっただろう。

「昨年の会議は、つながりを作ることがテーマでした。今年は、動き出すことをテーマにしました。来年は、拡げることをテーマに会議を開きたいですね。」

この会議の発起人のひとりである及川さん(Hack for Japan)が、こんな言葉でこの会議を締めくくった。

ITの可能性は、豊かさや利便性を高めることばかりではない。人の命を救い、減災、防災にも大きな可能性を持っている。この会議に係わり、あらためてそんなITの可能性を考えるきっかけとなった。

また、同時に、ひとりひとりができることは限られているが、志があれば人はつながり、世の中に影響を与える力になる。そんなことも、この会議の教えてくれたことかも知れない。

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さて、この会議での想いが冷めないうちに、来年に向けて、行動を起こさなくてはと、想いを新たにしている。

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