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八重芯

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先日から自分を悩ませ続けている瀕死のHDDをなんとか救うべく、ふがふが悩んでいたが、ようやくなんとかなった。

今回OSをインストールしたパーティションは10Gバイトを割り当てていたが、 重要なデータは別のHDDに置いているので、助け出すべきデータは少しだけ。ddコマンドでパーティションのイメージを作成できれば、あとはそれをマウントしようかと思っていた。イメージを保存するためにデブが飛び込み板の上でピョンピョン跳ねた後足を滑らせてプールに落下する極めてどうでもいい動画群を削除しなければならなかったのが非常に悔やまれる。

で、すでに異音を発し続け、OSも起動してくれないHDDなだけに、KNOPPIXを使う。使ったのは最近出たばかりのKNOPPIX3.9日本語版。明らかにバージョン4.0が出る前の「つなぎ」的な作りとなっている今回のバージョンだが、まぁこの際そこはどうでもいい。


起動後、さっそくddコマンドを試してみると、途中でコマンドが終了してしまう。これは不良ブロックがあるからだろう。てっきりこれでOKだと思っていただけに、どうしたものかと腕を組んでうーむと思案する自分。しかもHDDは先ほど以上に危険なハーモニーを奏で始めている。


と、資料を探していると、先日オライリーの渡里さんから送っていただいた「KNOPPIX HACKS」が目に止まる。しかもHack#59にそのものズバリの回答が。そうか。ddコマンドが進化したdd_rescueコマンドと、そのフロントエンドのdd_rhelpがあったのか。早速dd_rhelpを入れる。

あとは、

$ sudo mount -o rw /dev/hdb1 /mnt/hdb1
$ sudo dd_help /dev/hda1 /mnt/hdb1/reborn.img

を実行。それなりに時間がかかったが、イメージファイルとログファイルができた。

$ sudo fsck -y /mnt/hdb1/reborn.img

で修復。あとはこれをマウントすると見事にデータが見える。


無事必要なデータも救いだし、ようやく数日続いた面倒事も片付いた。あとで気がついたが、KNOPPIX HACKSを読むとSSHなど経由でイメージデータを別の場所に作成できたのか。ノートPCにでも転送しとけば、無駄に動画を消さなくてすんだな。 パイプやリダイレクトの使い方がまだまだだった。KNOPPIXのカスタマイズ方法なども詳細に説明されているので、この前書いたWhoppixのようなカスタムCDを作りたい人にもきっと役に立つだろう。自分的にはオライリーが最近たくさん出しているHACKSシリーズでは久々にヒット。


Knoppix hacks―カスタマイズとシステム管理のテクニック
Kyle Rankin
4873112281
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