オルタナティブ・ブログ > C'est la vie >

デジタルとアナログの間を行ったり来たり

主治医の医師資格を確認できるとしても

»

 少し前に妊婦の友人が教えてくれたのだが、Webから医師の資格を確認できる医師等資格確認検索システムがあるそうだ。厚生労働省が提供しているれっきとしたものだ。

 このシステムでは検索したい医師の種別(医師または歯科医)、性別、氏名を入力すると、該当する登録済みの医師が表示される。

 彼女が試しに主治医の名前を入力してみると、該当者なしだったそうだ。システムの案内には、検出できない例として登録が旧姓であるとか、登録した年や地域、死亡や登録抹消などの理由が示されている。彼女は主治医に検索で表示されない理由を聞いてみたら「分からない。でも氏名の変更はしてないし、ヤミでもないよ(笑)」と言われたそうだ。もしかしたら異体字などわずかな入力ミスなのかもしれないが、検索できない理由が明らかにならず、かえって不安を抱えてしまったようだ。

 (余談ではあるが、女性の医師など旧姓で働いている人がいる。一般的に職場の旧姓使用は珍しくはないが、医師が出す書類には死亡診断書など重要なものもあり、よくよく考えると旧姓使用が可能というのは意外な気もする。だがしかるべき申請をすませば可能らしい。とはいえ、上記システムで検索できなくなるなど不便があるなら、もう少し制度を整備する必要があるような気がするが)

 それで筆者も検索してみた。知り合いの医者で検索すると、ちゃんと表示された。れっきとした医者だったようで安心した(笑)。次に近所の歯医者で検索すると、同姓同名が2名並んでしまった。どちらが近所の歯医者か、どちらも違うのか、なんとも難しい。検索結果に表示される情報で氏名以外には「登録年」くらいしかなく、それでなんとなく判断するしかない。偶然の同姓同名でおよそ似た年代の医師がいれば検索できたような気になってしまう。地域や専門分野で検索できればより精度が上がるような気もする。

 とはいえ、ここで検索しても氏名を確認する程度で、同姓同名の別人かもしれず、なんかシステムとしては中途半端のような。

Comment(0)