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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

私は、ビル・ゲイツが嫌いだった・・・。(あ。ラリー・エリソンもね)

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こんな事書くと、佐川さんや玉川さんに、絶対嫌われるなあ、まずいかなあ、と思いながら、でもちょっと正直に理由も含めて書いてみたい。ビル・ゲイツやラリー・ エリソンが成功の道を進んできたその時代を、私もリアルタイムで生きてきた。当時、私はIBMにいたので、彼らの会社はコンペ(競合他社)だった。

ビル・ゲイツは、BASIC や Windows OSなどの技術的なリーダーという触れ込みだった(ですよね)。でも、そんな片鱗は全然見せず、講演を聞いても、技術的な感銘を受けるものではなかった。他の会社で新 しい事を始めると、最初は懐疑的な態度なのに、いつのまにかそれを取り入れ、お金を稼いでいた。マペットのカーミット・ザ・フロッグに顔が似てるなあ、と 思っていた。

ラリー・エリソンも基本的には同じで、他社の成功をいつの間にか取り入れて、自分のものにし、お金を儲けていた。ただ、自分を技術的なカリスマだ、とは言わなかった。ラリー はどちらかというと、ハリウッド映画の悪役、それも冷徹な、みたいな顔つき(ひげのせいかなあ?)と思っていた。いま話題の映画「アイアンマン」の主人公 に似ている、との、もっぱらのうわさだ(俳優は、ロバード・ダウニー・ジュニア)。

金儲けが悪いとはいわないし、これってアメリカンドリームだから、良いことなんだ。きっとね。私の金持ちへの僻み(ひがみ)だけなのかもしれないね。日本でまねして 堀江さんはこけたけど。孫さんや三木谷さんは成功かな。

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スコット・マクニリはどうだったか、というと、思い出すのは、日本に初めて来て、日経コンピュータのインタビューに応じた時のこと。サンはどういう会社な のか、との質問に、

「IBMが機関車なら、我々サンは、自転車だ。」

と答えた。え。どうやったって機関車の方が強いじゃん、全然、ダメじゃん(笑)。それ以来、「スコットって、あほ?」って思っていた。

サンに入って、生スコットに何回も会って、

「なんだ。こいつ、いいやつなんだなあ。(あと、頭いいや)」

って思うようになった。たぶん、マイクロソフトやオラクルに入社して生ビルとか、生ラリーに会っていたら、いい奴なんだ、って思い直したかもしれないな。

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いずれにせよ、カーミット・ザ・フロッグなビル・ゲイツでも、ずーっと、IT業界にいてくれた方が楽しかったろうな。我々コンペ(競合他社)が、もっと歯噛み して口惜しがるほど、ビッグ・ビジネスを続けて欲しかったね。慈善事業家のビル・ゲイツなんて、つまんないな。お疲れさん、ビル。

え。スティーブ・ジョブズ?いまやMacユーザだけど、全然関心ないです・・・。

わぁ。また敵をつくったかも・・・。

追記:
「ビル・ゲイツが泣いた日」という記事がギズモードに出ていたので、貼っときます
ちょっと、ウルッとします。

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