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左目と右目で感じる色が違う

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クオリア」ってご存知ですか。Wikipedia によると「意識体験」の内容とありますが、良くわからないので一部分だけ引用させていただくと、

たとえばある波長の光(視覚刺激)を目を通じて受け取とったとき、その刺激を赤い色と感じれば、その赤い色のイメージは意識体験の具体的な内容のことであり、その「赤さ」こそがクオリアの一種である。

外的刺激を受けて、人間はどのように感じるのか、といったことだと思います。ここで面白いのが「逆転クオリア」と呼ばれているものです。詳しくは Wikipedia で。でも、簡単に言うと、私が見ている「赤」の色とあなたが見ている「赤」の色は本当に同じなんでしょうか、という事です。

実は私は利き目が左目で、ほぼ4半世紀にわたってコンピュータのCRTディスプレイを見てきているためか、裸眼で 0.01 ありません。夜など暗いところでは左目は見えないほどです。なので、私の場合、この左目で特定の赤い色、たとえば
 
この色
 

を見たときと、右目で見たときの感じ方がちょっとだけ異なります。右目では鮮やかな色なのに左目だと若干鈍い色に見えます。ひとりの感覚ですら、こういった差があるのだから、私が見ている世界の色と、あなたの見ている色が全然異なっていても、それを検証することはできないですよね。

これを押し広げていくと、私が話している内容、書いている内容を、他の人たちは私の理解と同様に理解できているのか、本当のところはわからない、のでしょうか?不安になってきますね。「これほど言ってもわからないのか」といったところで、わからない部分って絶対あるということなのだなと、思います。

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