コンピュータ史上、最高の発表(だと思う)
米国時間の10月17日(火曜日)、サン・マイクロシステムズはコンピュータ史上最高の発表を行いました。少なくとも、コンピュータ業界、生きる化石の私としては、わたしが係わった発表を含め、こんなすごい発表はないなと思っています。
発表したのは「プロジェクト ブラックボックス」といいます。発表というよりはプロトタイプのプレビューと言った方が良いのですが、この製品が出てくるとき、いままでのコンピュータの常識はくつがえされるでしょう。
このプレビューの製品はこれです!!!!!
「ふん、コンテナーじゃん」ですって。この箱は中身が重要です。中はこうなっています。
この「プロジェクト ブラックボックス」は、コンテナーの中に大量のサーバやストレージを詰め込み、空調をそなえたデータセンターそのものです。この「ブラックボックス」には箱あたり、120台のSun Fire T2000、または、250台のSun Fire T1000を組み込むことができ、2000のコア、8000の同時スレッドをサポートできます。また、最大1.5ペタバイトのディスクストレージ、最大2ペタバイトのテープストレージを格納できます。同時ユーザ数も10,000人管理でき、7テラバイトのメモリーを備えます。
以上のスペックであれば、日本の多くのデータセンターと同等の処理能力を有し、かつ、非常にコンパクトでデータセンターのコストを大幅に削減することが出来ます。災害時にも利用でき、また、データセンターの移動、設置も簡単です。
17日のプレビューはサンのカリフォルニアにある、メンロパーク・キャンパスのビルディング15の駐車場で行われ弊社CEOのジョナサン・シュワルツが説明、また、弊社のエコロジー担当副社長のデーブ・ダグラスがエコロジーの観点からも説明しました。
このブラックボックスには、いろいろな用途が考えられます。一例を見てみると。
これは、サン得意のジョークではなく、製品化を目指しています。来年の後半に米国で出荷開始できることを目標にしています。日本における、発表・販売は未定です。今後とも、サンの発表から目を離さないでいてくださいね。
英語ですが、このブラックボックスのサンのページはこちらです。