リスク回避とTake risk
弊社のCEOのジョナサン・シュワルツが社員に向けての発言の中で 「Take Risk」 という言葉を良く使います。
日本ではよく「リスクを回避する」といいますが、「Take Risk」と「リスク回避」の間には大きな差があるように思えます。
ジョナサンが「Take Risk」に続いて言うのは、リスクを見極めて判断し、慎重に進めよう、です。ですので、リスクを排除したり、リスクがあるのであればやめる、のではなく、リスクがあることを承知の上で実行すると言うことでしょう。SPACE ALC で調べたら、Take Riskは「危険を冒す、リスクを負う」でした。
逆にリスク回避は「Risk Averse」と言いますが、英語では「Risk Averse Arttitute(危険回避的態度)」など、必ずしもリスク回避は良い意味ではないニュアンスがあります。リスクというものは必ず存在するので、米国では、リスクをいちいち回避したり、リスクを恐れて実行しないのは、リスクのために失敗するより評価されないように思えます。英語では、ベンチャービジネスをリスクビジネスと呼んだりするようですね。
日本で「リスクがあります」と言うと、問題があるのでよろしくない、というニュアンスになり、リスクはうまく回避して、全会一致で決まったことを、波風立たぬよう、粛々と進めるのが理想的な進めかたなのでしょうか。うまくいくなら、それでも良いと思います。ただ、リスクは必ず存在するので、そのリスクはどうするのか、でしょうね。
どちらが良いかということではないですが、「Take Risk」という代替案もあるのだな、と覚えておきたいし、私個人は「Take Risk」で行きたいと思っています。