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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

韓国LLC激減、この機会に富裕層観光立国へ転じるのはどうか。韓国旅行客の消費額って圧倒的に他国より少ないんですね。

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まずJETROの統計を見てみよう。

https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_visitor_arrivals.pdf

国別訪日数で韓国は一位だ。

お隣の国ということで、航続距離が短くLCCの本数が多いので、日本は韓国人にとって手軽で安価な海外旅行先になっているのではないだろうか。

一方で日本は誰にでもおもてなしをする国だと思う。お客様はお金持ちでもそうでなくても、できる限りのおもてなしをしたいと思う国だと思う。

日本で「お金持ちには良いおもてなしを!お金がない人にはそれなりに。」というと、賛否両論になりそうだ。

日本人の美学としては「お金が少ない人にもおもてなしを。お金を払っていただいたら、さらにおもてなしを。」という感じなのではないだろうか。

さて、韓国からのLLCが激減した。実は日本にとって、安価に手軽に日本旅行をする外国人が減ったということになる。

官公庁の資料を見てみよう。

kankokusyouhi.jpg

引用元:http://www.mlit.go.jp/common/001299606.pdf

韓国人の旅行客の一人当たりの消費量はダントツで少ない。

少ないから悪いとは言わない。日本を好きで、日本に来ていただけるのはありがたいし、日本人として嬉しい。

一方で日本に一番お金を落としてくれるのは中国人である。中国人は4700億円もお金を落としてくれ、全体の36%である。(官公庁資料)

その内訳はわからないが、爆買いなのではないかと思う。つまり、良い製品が安いから大量に買っているように思える。

安いから日本という状況を変えるべきと思う。

多くの国が今後、高齢化社会を経験し、必ず景気も頭打ちになる。

その時に生き残るのは高付加価値で高品質なサービスだと思うからだ。

韓国LLCが激減したこのタイミングで高付加価値で高品質なサービスに切り替えるチャンスかもしれない。

このタイミングでITが担う役割は大きいと思う。

単純だが、AIによる多言語ガイドやWIFIの充実などなど、やることはいっぱいある。

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