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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

AI、マーケティング、禅の共通点とは

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d5d94d8aa06e4a226d524b69effdb3ce_s.jpgfuku41さんによる写真ACからの写真

 

ITに強いビジネスライター、森川滋之です。

最近、興味のある分野が3つに絞られたきた。それがタイトルにある、AIとマーケティングと禅だ。

AIは4年前から、マーケティングは2年前から執筆の仕事が増えてきたカテゴリだ。いろいろと調べたり、教えてもらったりするうちに興味を持った。AIの応用分野は全産業にわたり、もちろんマーケティングにも関連する。

禅については、昔から関心があった。京極夏彦氏の『鉄鼠の檻』(講談社、1996年刊行)を読んで、禅問答(公案)の面白さに触れたことが始まりだったと思う。禅関係の本を集中的に読んだ時期もあった。

だがしばらく忘れていた。思い出したのは意外なことに、マーケティングについて学ぶために、様々な本を読み漁っていたときだった。

詳細は割愛するが、ブランディング→パーパス→マインドフルネス→禅という流れでつながったのである(パーパス→マインドフルネスはちょっと唐突かもしれない。これは事例として登場する企業が共通するのです)。

 

だが「最近関心のあることは?」と聞かれて、「AIとマーケティングと禅です」では、相手の顔に大きな疑問符が浮かびそうだ。何か共通点があるのではと漠然と考えていた。

先日、その答えが急にひらめいた。言葉で説明できるから悟りとは違うが、自分にとってはそれに近い気づきだった。

とはいうものの、そんなにたいした話ではない。なぜそんなことに気づかなかったのかというレベルだ。

結論を書くと、これらは3つとも「人間を深く研究する」ものだということ。この3つがまた飛びぬけて深いように思う(※)。

 

AIは人間の脳のシミュレーションだ。実現できるかはわからないが、心を持たせることまで視野に入れて研究されている。したがって人間の研究が必要不可欠、大前提だ。

マーケティングは、人間の欲望について最も深い洞察を行っている領域だ。「欲望」というとちょっとギラギラしているが、「人の役に立ちたい」「持続可能な経済を実現したい」というのも欲望だ。欲望はある意味「人間の本質」であり、当然だが人間研究が欠かせない。

禅は、自分の中に深く分け入っていくことで、言葉では言い表せない世界に到達する営みだ。最終的には自分が仏であることを知るに至るのだそうだが、それがどういうことかは悟ったことのない人間にはわからない(僕もまだわからない)。きわめて個人的かもしれないが、人間を深く知るという意味ではこれ以上の行為はないように思われる。

 

AIとマーケティングを絡めて論ずるのは簡単とは言わないが、ごく常識的だと思う。だがそこに禅が加わると面白いかもしれない。

思い付きだが、たとえばディープラーニングと禅には似たところがある。禅の悟りは説明不可能だが、ディープラーニングによる結論も説明不可能なのだ(ただし、ディープラーニングについては何とか説明しようという研究が進んでいるのだが)。

禅を脳の働きだけで説明するのは難しいと思うが、脳波を見る限り脳神経の奥底に入り込んでいるのは間違いなさそうだ。ディープラーニングも多層ニューラルネットワークの奥底に入り込む(だから「深層」学習なのだ)。神経の奥底に入りこむと、説明不能な新たな地平が開けるということだ。単純な見方をすれば、深いというより複雑なだけかもしれないが。

AIと禅というのはなんとなく近い気がする。あとはこれにマーケティングをどう絡めていくかだが、切り口はいくらでもありそうだ。

 

とは言うものの、どれも深い分野であり、どれに関しても専門家でない僕が書けることなど高が知れている。知れてはいるが、今まで学んだこと、これからも学ぶことを、何かテーマを決めてアウトプットしておくことはいいことには違いない。もしかしたら役に立つ人がいるかもしれない。

知ったかぶり、分かったふりをせず、謙虚に書いていくつもりなので、興味のある方はお付き合いください。

  

※禅に限らず宗教とは全般的に深い人間研究というご意見もあるだろう。その通りと思う。今自分が興味を持っているのは禅だというだけのこと。ご容赦願いたい。


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