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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

エレベーターの乗り方とか研修している企業って、、、

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ときどき思うのですが、常識ってなんでしょう?日本語そのものが、若者言葉を含めてどんどん変化しています。20-30年前なら「超すごい!」とか「超気持ちいい!」なんて言うと、おじさんたちから怒られたものです。でも、今は50代、60代でも「超」って言っている人たちはたくさんいます。つまり、日本語として定着した、と言えるんじゃないでしょうか。

こんな新人研修を受けた方がいらっしゃるのではないでしょうか。タクシーの乗り方とか、宴席でのお酒の注ぎ方とか。

僕個人的には、マナーってあるほうがいいと思っています。ただ、現代において最重要課題ではない、とも感じています。もっと身につけるべきもの、もっと考えるべきことがあるんじゃないか、と。

授賞式(シンガポール)のアフターパーティで、いろいろと衝撃を受けたんです。とある国の女性に自分がやっている「JCJK調査隊」(女子中高生メンバー50名を擁するマーケティング事業)のことを話したら、その話の流れから「東京なんて全然すごいと思っていない」と言われて。シンガポールに行く前までは、正直、日本はリスペクトされていると思ってたんです。「日本の文化いいよね、クールだよね」って。

海外において、「日本ってすごい」とか「日本製品ってピカイチ」と思っている方って少なくないようです。2007年ごろ、液晶テレビと言えば「亀山モデル」と工場名で呼ばれたシャープが群を抜いて素晴らしい!と思っていたのは、日本の中だけで、欧米やアジアではサムソンのテレビが飛ぶように売れていた時代。品質とコストのバランスが良かったんでしょうね。で、現在のシャープは鴻海の配下になっています。これって、常識が変わる、ということに似ているように、僕は感じています。

シンガポールの街を歩いてても、日本の製品は多くないし、日本のメーカーの物は他の国の物に比べて端に追いやられていました。
ファッションもそう。日本のプロダクトで、実際に世界に通用しているものってわずか。認めるのは苦しいけど、それを飲み込んで、今後は海外基準で生き残れるものを作っていかなきゃいけない。

「日本基準」「日本の品質」って、よく言われますけど、コストバランスを考えた時に、本当に競争力があるのか、と。日本国内で求められる品質と、他国で求められる品質とは根本的に違うことが多いですしね。

これって、海外だけじゃないと思っています。先日、とあるホームページ作成会社さんが、「最近、相見積もりになって、クラウドソーシングの個人に負けるケースが増えてきた」と仰有っていました。「そんな個人に何が出来るんだ」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、いまどきはMovable TypeとかWord Pressなんて便利なものがありますもんね。

エレベーターの乗り方の研修は、それはそれで悪いことではないんでしょうけど、それをするために研修会社にお金を払っているのも、そろそろもう時代に合わないんじゃないか、なんて思ったりしています。「研修室に入るときは、おじぎをする」なんて教えてる研修会社もありますけど、そもそも先輩たちは普段そんなことしないですしね。ということは、研修期間だけしかやらない行為に意味は無いんじゃないかと。

そんなことよりも、もっと自分で考えるチカラを付けることのほうが、もっと重要な気がしています。え?そんな研修会社があるのかって?たぶんないでしょうね。そんなことは、外部に委託すべきことじゃないんだと思う今日この頃です。

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