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マクドナルドのレジからメニュー表が消えた企業秘密を大胆予想

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昨日からマクドナルドのレジからメニュー表が消えたことが、ネットで話題になっています。

そういえば米国のハンバーガーチェーンはカウンターにメニュー表がなかったような記憶があります。

マクドナルドの広報は、「レジの順番が来てから決める客をなくすことで行列時間を短縮する」とコメントしているようです。たしかに前の客があれこれ決めかねているのを後ろから見て、イラっとすることがないわけではありません。また、長い行列ができているのを見ると、並ぶのをあきらめて他へ行ってしまうことがあります。注文の列が短くなれば、売上が増えるのかもしれません。

しかし、世界のマクドナルドがそんな理由でサービス低下と言われるようなことをあえて決めるとは思えません。

今回のメニュー表廃止の裏には実は「企業秘密」があるようです。

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企業秘密と言われるとそそられます。その企業秘密とは何か。外野の気軽さで大胆予想してみます。

マクドナルドはレジ上のメニューを大型ディスプレイに置き換える

現時点でレジの上にあるメニューは、印刷したフィルムに裏から光をあてる看板です。内容は固定で、差し替えは一手間かかります。

これを大型ディスプレイに置き換えるのではないかと予想してみました。

マクドナルドは地域別に値段が異なる価格体系をとっています。また朝だけ販売するセットや夜は販売しないセットがあります。メニューをディスプレイ化することで、時間帯によるメニューと価格の設定をさらに細かくしてくる戦略ではないでしょうか。

メニューをディスプレイにすれば、例えば朝は朝マック、昼時はバリューセット、夜は高単価の期間限定商品を強調して表示することが可能になります。紙のメニューでは難しかった時間帯毎の価格変更もディスプレイなら簡単です。そのための前準備としてのメニュー表の廃止ではないでしょうか。

さらにもう一歩踏み込んで、今後はスマホで注文と決済をできるようにすると予想します。

マクドナルドは以前から店内にWiFiスポットを提供しています。また、携帯電話やスマホを使った会員制度の仕組みがあります。

これをベースに、会員登録している客はスマホで注文できるようにしたらおもしろいことになりそうです。

いたずら注文を防ぐために、店内のWiFiスポットに接続している時のみ利用可にする、事前に氏名・住所を登録した会員だけに限定する、注文と同時におサイフケータイ機能で決済する等の方法が考えられます。

これならレジに並ぶ必要もなく、直接受け取りカウンターに行って、スマホの画面に表示された受付番号で本人確認して受け取るだけです。サービスの大幅向上になりそうです。

さて当たるも八卦、当たらぬも八卦。

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