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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

Googleとドコモのハネムーンに考える-1

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僕はいま、3台のケータイを持っている。
docomo :  赤のMOTORAZR(702iS)
au : 銀のINFOBAR2
softbank : 黒のX01HT

いまメインに使っているのはINFOBAR。モバイルSuicaやEdyなどの電子マネーが僕の今の生活環境にはとても便利だからだ。この昨日は現在の日 本でしか通じない特殊な環境の一つ(僕がいうガラパゴス的進化の一つ)だ。だからiPhoneが日本に上陸したときの参入障壁があるとすれば、入力方法 (ソフトウェアキーボード vs 親指入力)とともに、この電子マネー機能の有無になると感じている。

最近またニュースになっていたドコモとGoogleの提携は、
ドコモ+Google
au + Google
softbank + Yahoo!
という三者の微妙な関係をこしらえることになった。auはやっと仲良くなった彼女を横からドコモにさらわれた気分かもしれない。

現在のGoogleには、ケータイの上で使うユーティリティがとにかく揃っていて、検索、メール、地図、動画視聴(YouTube)などなど、今後の展開 がイメージしやすい。一つ一つのツールがGoogleブランドにうまくまとまりつつも、分散して区別されているところがまたいいのである。ワタシと(ボク と)つきあうとこんな特典がありますよ、ときっちり主張している。

Appleもおそらくはドコモを選ぶだろう。当然Googleとドコモの提携の恩恵はフルに受けることになる。アメリカではiPhoneのメールは Yhaooメールだが、日本ではGmailになるだろう。そのときは、僕はMOTORAZR→iPhoneに変え、X01HTは解約すると思う。 INFOBARは電子マネー利用のため手元におき続ける。

ふと思うのだが、GoogleとAppleに共通するうまさは、個々のサービスに上手にキャラクターを与えながらも同一のブランド(G or A)を与えることに成功していることだと思う。

どちらの企業も、強烈な個性、革新的なテクノロジーを持っている、そして持っていることを上手に誇示している。丸くない。尖っている。その尖り方と言うか エッジの利いたところが、なんだか世代に関係なく不良少年でいたい、悪っぽくふるまいたい、そういう感じに引かれる、という気分(つまり、クールでいた い、という気分)にダイレクトにヒットする。

ついつい日本の企業は、オトナになりたがるんだけど、世界で戦っているベンチャー群はもっとやんちゃだし、摩擦や蹉跌を恐れずに不敵な感じを保ち続けている。マイクロソフトでさえそうだと思う。ただ、マイクロソフトは、そのみせ方がへたくそになってしまった。
車の世界でいうと日産はゴーンさんがそういう部分を、GT-RやZに託しているんじゃないかな。

(続く)
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