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新入社員の心を支配する『正解を知りたい』という気持ち

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新元号発表というワクワク感とともに始まった新年度。新年度を迎え、新入社員研修をスタートさせている企業も多いことと思います。

これまで、毎年、いろいろな形で多くの企業の新入社員の方々と関わらせていただき、その数は少なく見積もっても数千人を超えています。今日は、このような経験の中で、近年とても強く感じている、新入社員の方々の「(絶対的な)正解を知りたい」という気持ちについて書きたいと思います。

「正解を求めること」が求められてきた学生時代

試験という絶対的な「正解を求めること」が求められてきた学生時代。そのような学生時代を過ごしてきた新入社員の方々を見ていると、「正解は1つではない」ということを頭で理解をしていても、「(絶対的な)正解を知りたい」という気持ちの支配から抜け出せていないように感じています。

そして、その根底には、以前よりも強く「他の人と異なることがコワイ」「みんなと同じだと安心する」という感情があるように感じています。

先日、そのことを象徴するような投稿がTwitterに流れてきました。それは、日経新聞の記事を引用し、2011年と1986年の入社式の様子の違い(1986年は、服装もぞれぞれで個性的。2011年は、ネットで情報収集、スーツ、靴、髪型までそっくり)というものです。
また、「就活」「スーツ」「同じ」「いつから」というキーワードで検索すると、「黒スーツが定番になったのは、いつから?」「就活スーツは、みんな同じでなければいけないの?」と、関連する記事やブログなども見つかります。

Twitterの投稿を読んでいて、ふと疑問に思ったことがあります。それは、私自身が就職活動をしていた1990年~1991年を振り返った時、色は異なりますが、既に多くの人達が同じような紺色のリクルートスーツを身にまとい、就職活動をおこなっていたということです。
(*同じような紺色のリクルートスーツに違和感を持つ両親によって、異なる色のスーツを買い与えられ、就職説明会会場で1人だけ異なるという試練を与えられたことについては、また別の機会にブログに書きたいと思います。(笑))

これは、まったくの私見にすぎませんが、女性に関しては、1986年は男女雇用機会均等法の1期生なので、前例や見本がない中で、それぞれの方が自分の個性を活かした洋服に身を包んでいたのでは?と考えています。

そして、わずか数年で、「みんなと同じだと安心する」が蔓延するようになり、まるで、それが「伝統」であるかのように、就職活動における「正解」として受け継がれているように感じています。

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「創造性」が求められる社会人時代

実際に新入社員の方々にQストーミングを実施すると、質問の1つとして「どうして、就活スーツは同じでなければいけないの?」という質問が出てきます。つまり、疑問を感じながらも「みんなと同じ」を選んでいるのは、長い間、「(絶対的な)正解を求める」ことが求められてきた結果であると考えています。

新入社員研修で関わる新入社員の方々が「(絶対的な)正解を知りたい」という気持ちの支配から抜けだし、「創造性」を育めるように、毎年、さまざまなオリジナルワークを試行錯誤しながら分かったことがあります。
それは、個性を活かしながらチームビルディングを体感できるワークを複数回繰り返しているうちに、自然と「思考」や「行動」が変わっていくということです。

今年も、多くの新入社員の皆さんの「思考」や「行動」の変化を楽しみにしながら、私自身が新入社員研修を楽しみたいと思っています。

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