普通のおかあさんも 起業してみようと思える理由 〜コワーキング〜
オルタナティブ・ブログでも様々な方が取り上げていらっしゃいますが、
「コワーキング(Coworking)」について、先週は日経新聞の夕刊にも掲載されました。
コワーキングとは?
それぞれ異なるお仕事を持っている人が集まって一緒に仕事をする、新しいスタイルの働き方です。
このように聞くと「シェアオフィス」が頭に浮かぶ方もいらっしゃると思いますが、
“コミュニケーションしよう” という「合意」があるということが大きな特徴です。
なので、大きな机が配置されていて、やってきた人はそれを囲んで座るというように
家具の配置ひとつとっても、オープンな雰囲気を意識されているところが多いと思います。
コワーキング = フリーランサー・ノマドワーカーという見方をされる方もいらっしゃいますが、
私は会社勤めしている方にも、コワーキングは素晴らしい体験ができると思っています。
震災後、業務継続性という観点から、大企業も「コワーキング」に着目しています。
日経新聞の記事にもありますが、
富士ゼロックスさんは、神戸市にコワーキングスペースをオープンすることを発表しました。
企業のイノベーションや個人の新しい働き方を支援する
新たなコラボレーションセンターを神戸市三宮に新設
私自身のコワーキングとの出会いは昨年7月。
同僚と一緒に経堂にあるPAXCoworkingさんにドロップイン(1日スポット利用のこと)しました。
普段出会ったことのないような方と挨拶し名刺を交換し、
「どんなお仕事をされているんですか?」と、いつもなら聞きたくてもちょっと考えてしまう
こんな質問でも「ここでは聞いてよい」という「ルール」 すごく刺激的でした。
夜に開催される勉強会、早朝の朝食会などに出かけることが難しい母でも、
「普段の仕事をしながら、異業種交流ができる」 これだ!と思いました。
それから半年間、自らのオフィススペースを企業内コワーキング・スペースとして開放しましたが
私は今までの人生のどの半年間よりも“濃い“ 毎日を過ごしました。
11月末、会社からセクションの活動停止を命じられたとき、
コワーキング以前の私なら、
「仕方ないな‥ これから会社の中でどうやってやり過ごそうかな」と考えたでしょう。
それがなぜ起業してみようと思えたか、
コワーキングを通して考えたり、ご縁のあったみなさんとのコミュニケーションを通して
下に挙げるようなチェンジがあったからでした。
【自分を見つめるきっかけとしての コワーキング】
「コワーキング」では自分のことを話す機会がたくさんあります。
それはもう1000本ノックのように。笑
そのおかげで、自然と自分を見つめることをするのではないかと思います。
会社の中の柴木さん、ではなくひとりの働く人として、私とは?
私が他の人よりも上手にできることってなんだろう?私は何がしたいんだろう?
→ こういう意識が持てたので、会社という「タイトル」を自分から外すことに
あまり抵抗がなくなっていたように思います。
【コミュニティとしてのコワーキング】
世の中には本当に様々な仕事があって、
私にとってはとても難しいことをいとも簡単にやってのける人がいる!
自分でやれることの範囲が挑戦できる仕事の範囲ではない、
得意な人と一緒に取り組んで相乗を目指せる。
→ 文字にするとごくあたりまえ、なことに見えてしまいますが、
コワーキングで「実感を伴って」そう思いましたし、
ただ名刺を交換しただけの関係よりも近しい、素晴らしい人脈が拡がりました。
これにはfacebookを使って交流をするということも、大きなポイントだったと思います。
会社勤めをしておりますので、あまり頻繁にコワーキングスペースに
出かけることはできないのですが、facebookを毎日使っていると、
ちょくちょく顔を合わせているように感じ(まさに「face」ブック)
少しづつ人柄などが伝わってくるのです。
【場としてのコワーキング】
私は自宅ではなかなか仕事モードになれないタイプなので、
会社という「場所」に行かない働き方は、難しいと思っていました。
オフィスを持たなくても、行く場所を持つことができるコワーキングで、その考えは変わりました。
この点に関しては、お世話になっている株式会社co-meeting(コミーティング)の
みなさんに大きく影響を受けました。
リアルタイムテキストミーティングサービス「co-meeting」
コミュニケーションダッシュボード「Crowy」という
ふたつのスマートなクラウドサービスを提供していらっしゃるみなさんですが、
コワーキング、できるだけ物は持たない、というのが彼らのポリシー。
働き方を研ぎ澄ますことで、本当にやりたいことに力を注げるようにされていて、
すごくいいなと思っています。
→ スタートアップでオフィスを構えるのは、少ない資金では難しくリスクがありますが
コワーキングスペースなら、コストを圧倒的に少なく抑えることができます。
入居できるコワーキングスペースが増えてきていることは、私にとっては大変心強い限りです。
そういうわけで私のこれからの働き方は、
一般的な「会社」のそれとはちょっと違ったものになりそうです。