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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

「カンバンガイド」の日本語翻訳版を翻訳しました

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こんにちは。

今回は、「カンバン」と「カンバンガイド」についての記事です。

「カンバン」と聞くと、タスクボードや「かんばん方式」を思い浮かべる方々も多いでしょう。どちらもビジュアルマネジメントの要素がありますね。そして「かんばん方式」の詳細はリンク先を見ていただきたいのですが、カードにいつ、どこで、なにが、どれだけ使われたかが記されたものであり、それを回収することで「必要なものを必要な時に必要なだけつくる」を実現しています。生産の現場では、このかんばん方式に取り組み、在庫を抱え込まないようにしたりしています。

今回紹介する「カンバン(Kanban)」は、それらとは異なります。「カンバン」は、ソフトウェア開発をはじめとしたナレッジワークにおいて、ナレッジワーカーが用いる価値の流れを最適化する戦略のことです。よく見かける『カンバンボード』などはこの戦略に基づいた実装といっていいでしょう。したがって、本質的に、『かんばん方式をデジタル化したもの』ではないのです。カンバンボードを提供しているベンダーがよく「かんばん方式の〜」ということがあるようですが、ぜひそういう方にこれから紹介するガイドを教えてあげてください。

カンバンガイド

カンバンについての書籍は多数出版されており、翻訳本もでています。

因みに、推奨書籍は、『カンバン仕事術』『今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント』です。前者は実践者にお薦めであり、後者はマネジメント層にお薦めです(後者の監訳は私が担当しました)。

カンバンは、その柔軟性からかバリエーションが多数存在する(それだけ自由度が高く、それだけ効果的で進化的だということです)のですが、それらの最小ルールセットをまとめて統一的な参考資料とするために「カンバンガイド」が開発され、公開されています。

カンバンガイドが公開されてから、多言語に翻訳をされていたのですが、日本語翻訳はされていませんでした。そこでこのたび、私が翻訳を担当することとなり、総勢9名の方々によるレビューを経て、公開されました。

カンバンガイド kanbanguides.org

ページの左から2つ目に「Translations」という枠があります。ここの[≡]をクリックすると、Japanese もありますので、こちらをクリックし、PDFを入手することができます。

今回は、カンバンガイドだけでなく、カンバンガイドのための用語の定義集も翻訳しました。こちらは、二つ目の[≡]をリックすることで、Optional Definitions - Japanese がありますので、これをクリックすることでPDFをダウンロードすることができます。

なお、今回はさらに、Optional Addendum という非常に詳細解説しているドキュメントも日本語翻訳する予定です(現在準備中)。英語のものをみていただければ分かると思いますが、非常に参考になるものですのでまずは英語でご覧いただきながらお待ちいただければと思います。

ご相談承ります

おまけですが、カンバンやアジャイル開発などの実践についてのご支援や研修を行っています。一人ではなかなか難しい改善の伴走やロケットスタートなど必要でしたらまずはご相談ください。

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