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私にぴったりの本でした。【書評】外資系コンサルが実践する「図解作成の基本」

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私は現在、CX分野のクラウドアプリケーション事業のビジネス戦略ならびに推進に携わっています。

そこで、四半期ごとに、ビジネスの状況の分析をしたり、新しい企画を立ち上げる提案書を作ったりもしますし、講演資料や、営業資料を作成することもあります。

というわけで、結構な頻度でPowerPoint資料を作っているのですが、最近ひそかに悩んでいました。

「どういう図を作れば、関係者にわかりやすく、私の言いたいことが説得力を持って伝わるのだろうか」

私の資料、特に社内向け資料は、はっきり言って「箇条書き」が多いです。なぜなら、図を作っている時間がもったいないし、資料と共に自分が口頭で説明するので、ポイントだけ書いておけば十分な場合も多いからです。

しかし、ちょっと複雑な状況をうまく説明するのに、一目でわかる図解が欲しいなと思うことがあり、悩んでいました。

正直、図解作成にはまったく自信のない私。

図解を作ろうとすると時間がかかるし、結局、なんだかごちゃごちゃして、かえって分かりづらくなっちゃう気もするし、色使いで、妙にダサい感じになってしまうこともよくあり・・・。ほんと、センスがないなあ、と半ば諦めてもいました。

そんな中、私にぴったりの本を見つけました。それがこちら。

「図解作成の基本」は、全269ページという辞書のような厚さで、たくさんの実例を使いながら、図解作成の基本を解説してくれます。

おすすめポイント①人が心地よく感じる図のデザインのコツを具体的に解説

私がこれまで「どうしてちょっとダサい感じになってしまうのか」疑問だったものが、ちゃんと言語化されて説明されていてまさに目から鱗!このとおりにやれば、センスがない人も、センスがあるような図のデザインが描けます。

おすすめポイント②図解のパターン別の実践的な実例が多数

実際の理論だけでなく、パターン別で様々なスタイルの図解が載っており、それを見るだけでも、「こんなふうに図解できるのか」と、とても勉強になります。また、「Not Good」と「Good」の図がわかりやすく並べられているのですが、「Not Good」の方に私がやってしまいがちな例がたくさん載っていました。。トホホ。

おすすめポイント③どうやって作るか、まで細かく解説

どんなにすごい図解でも、自分では到底できないようなものでは、役には立ちません。この本では、実際にお持ちのPowerPointでどうやって作れるのか、というのを丁寧に解説してくれています。このあたりのtipsややり方って、なかなか人に聞けないので、とても助かります。

今、結構な頻度でPowerPointで資料作成する機会のある人はもちろん、社会人になったばかりの人にもお勧めです。これを読んじゃうと、他人のつくったPowerPointの「ちょっと惜しいな」と思うところがいっぱい見つかっちゃうと思います。

私もまだまだですが、この本を相棒に、これからは「一目ですべて伝わる図」に取り組んでみたいと思います。

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