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「鏡音リン」のイラストが凄い点

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すでにネットに流れている「鏡音リン」のラフ画を元に、リンを描いてみると・・・・・・。髪は黄色のショートカットで頭には白いリボン、白いセーラー服に黄色のリボン、黄色のショートパンツ、袖と足は黒といった点が、リンを象徴する記号と言えるでしょう。

こういう風に記号化しやすいデザインというのは、アニメやおもちゃのキャラクター・デザインの世界では、一般的に採用されている手法です。もちろん、「初音ミク」にしろ、「鏡音リン」にしろ、イラストを担当されているKEIさんのデザインや色使いが優れていることは、言うまでもありませんが。

このことは、「プロになること」の一面を示していると思います。つまり、各方面の要求を満たしつつ、自分のオリジナリティをいかに出していくかが、プロとしてやっていく上での重要なポイントであると言えます。もちろん、各方面の言うことを聞きすぎて駄目になってしまうこともありますが・・・・・・。

そして、こういったしがらみに疲れたプロたちが、遊びとして、その才能を無駄に発揮しているケースが、最近の「ニコニコ動画」では見られるようで、そのクォリティの高さには驚かされます。こうしたプロとアマチュアの相互交流によって、クリエイターの技術やファンの鑑賞眼は、さらに向上していくと思います。

これから「ニコニコ動画」出身のクリエイターが出てくることは予想されます。しかし、私は、個人的には、ニコニコ動画はクリエイターの「遊びの場」、「修行の場」にとどめておいた方が健全な気がします。

「クリエイティビティを換金しよう」と煽って失敗したケースもあるようですし・・・・・・。

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