オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかる営業はタイム・トラベルの添乗員

»

TT.png

「貴方たちは遅れています。時代に取り残されています。こんなことをやっていては、生き残れません。だからこうすべきです。」

そんなあなたの提言が、例え正論であったとしても、相手はあなたの言葉に身構えて、次のように思うでしょう。

「そりゃあ、その通りかも知れないが、こちらにはこちらの事情があるんだ!」

こうなってしまっては、これ以上の話はできなくなってしまいます。こんなことにしたくなければ、相手の3つの時間に寄り添うことです。

過去:共感と承認

いまこのような状況にあるのは、そうなった歴史があるからです。どうしてこうなっているのかについて、まずは真摯に耳を傾けることです。批判や否定をせずに、彼らに共感し、承認すること。そうすれば、お客様は心を開き、対等に話ができる関係が築けるでしょう。

現在:現状と課題

過去の結果としていまがあるとしても、そこに課題があるならば、それを正直に伝えることです。こんなことを言っていいものか、失礼になるのではないかと言葉を濁してはいけません。率直に言葉にすることです。時には相手のタブーにも切り込まなければならないこともあるでしょう。第三者の営業だからこそ、それができるという自覚を持つことです。もちろん礼儀をわきまえることは言うまでもありません。

相手がその話しを聞いて、「なんと無礼なヤツだ」と感じるか「よくぞ言ってくれた、ありがたいことだ」と感じるかの違いは、前段で申し上げた「過去への共感と承認」があることと、あなたにプロとしての威厳や見識があることが前提となります。

未来:あるべき姿と解決策

「あるべき姿」とは、結果としてこうなっていたいというゴールのイメージです。例えば次のようなことです。

  • この分野では世界一になる
  • 誰もが就職したい憧れの企業になる
  • お客様が絶対に手放したくない企業になる

営業は、相手の話を聞き、対話と議論を重ね、徹底して考察し、「あるべき姿」を見つけ出し、提言できなくてはなりません。そして、そこに至る解決策の物語を語れなくてはなりません。

未来だけを訴えても、なかなか受け入れてもらうことはできません。一方、過去に共感し、現状を語ることはできても、未来を示さなければ、相手を幸せにすることはできません。過去にも現在にも未来にも、それぞれに丁寧に寄り添い、必要に応じて行き来する。営業はお客様をそんなタイム・トラベルにお連れする添乗員でなくてはならないのです。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【11月度のコンテンツを更新しました】
・SI事業者・ITベンダーのための「デジタル・トランスフォーメーション・ビジネス・ガイド(PDF版)」を公開しました。
・最新・ITソリューション塾・第32期の講義資料と講義の動画(共に一部)を公開しました。
======
総集編
【改訂】総集編 2019年11月版・最新の資料を反映しました。
パッケージ編
【新規】SI事業者・ITベンダーのための「デジタル・トランスフォーメーション・ビジネス・ガイド(PDF版)」
ITソリューション塾(第32期に更新中)
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略
【改訂】ソフトウェア化するITインフラ
【改訂】新しいビジネス基盤 IoT
【改訂】人に寄り添うITを実現するAI
動画セミナー・ITソリューション塾(第32期に更新中)
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略
【改訂】ソフトウェア化するITインフラ
【改訂】新しいビジネス基盤 IoT
【改訂】人に寄り添うITを実現するAI
======
ビジネス戦略編
【新規】DXとは何か? p.3
【新規】OMO Online Merges Offline p.7
【改訂】コレ1枚でわかる最新ITトレンド p.12
【新規】何のためのDXなのか p.20
【新規】Data Virtuous Cycle : DXの基盤 p.24
【新規】デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After p.38
【新規】Before DX / After DX におけるIT投資の考え方 p.40
【新規】何をすればいいのか? p.105
【新規】目利き力 p.165
【新規】DXとは何をすることか p.166
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】CPSのサイクル p.19
【新規】IoTによってもたらされる5つの価値 p.21
サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】「学習と推論の役割分担 p.81
【新規】Whyから始めよ p.118
【新規】人間と機械の役割分担 p.119
クラウド・コンピューティング編
【新規】銀行勘定系 クラウド化拡大 p.30
【改訂】米国政府の動き p.32
【新規】メガクラウド・ベンダーの内製化支援プログラム p.33
【新規】クラウド・ネイティブとは p.130
【新規】システムの役割とこれからのトレンド p.131
開発と運用編
【新規】改善の原則:ECRS p.5
【新規】システム構築事例 :オンライン・サービス事業者 p.7
【改訂】ワークロードとライフ・タイム p.8
【新規】ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い p.9
テクノロジー・トピックス編
【新規】Apple A13 Bionic p.21
【新規】ARMのAI向けIPコア p.33
【新規】GPUの内部はマッシブ・パラレル型 p.62
下記につきましては、変更はありません。
・ITインフラとプラットフォーム編
・サービス&アプリケーション・基本編
・ITの歴史と最新のトレンド編

Comment(0)