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【図解】コレ1枚でわかるERP 2/6

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1960年代、ビジネス用途で使えるコンピュータが普及しはじめます。紙の伝票の受け渡しで行われていた業務の流れをプログラムに置き換えようという使い方です。当時は、業務ごとの紙の伝票の流れに合わせて開発したことから、業務個別に最適化されたシステムが作られてゆきました。

これにより業務の生産性は劇的に向上したことから、情報システムの開発需要は高まります。ただ、当時は、ユーザー企業がプログラムを内製するのが普通であったため、需要の増大に追いつけなくなってゆきました。

これに対処すべく、個々の業務に最適化された情報システムを作るのではなく、既に稼働しているプログラムをコピーして、新しい業務に合わせて修正し対応しました。それでも対応できない時は、人的な運用で対処していました。

1980年代、小型のミニコンピュータ(ミニコン)やオフィース・コンピュータ(オフコン)、パーソナルコンピュータ(パソコン)が登場します。当時業務システムの受け皿であったメインフレームでは、要望してもすぐに開発してもらえないことから、業務部門は独自にこれら小型コンピューターを導入し、さらにパッケージ・ソフトウェアを使って個別システムを構築するようになります。

このような取り組みにより、情報システムの適用範囲は拡大しましたが、部分最適なシステムが乱立し、業務間の連係がうまく行えない、データの不整合や二重入力が発生するなどの弊害が顕著になってゆきます。

そんな中で、業務の重複や無駄を廃し、効率化を図りたいという需要が高まってゆきます。また、エンロン事件やワールドコム事件のような、大規模な不正会計が大きな社会問題となったことなどもあり、内部統制への関心も高まります。そのために一貫性や完全性が保証されたデータで経営や業務状況を把握したいという需要が増えてゆきました。

そこで、これまで業務個別に最適化され開発されてきた情報システムを全社最適の視点で再構築しようという気運が高まります。そこで、全社最適の観点で業務プロセスを再構築し、業務個別に構築されていたマスターデータを全社で統合したデータベースに集約、その統合化されたデータベースを中核に業務システムを構築する「ERPEnterprise Resource Planning)システム」が、注目されるようになったのです。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【10月度のコンテンツを更新しました】
・"デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略"を改訂しました。
・RPAプレゼンテーションを改訂しました。
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総集編
【改訂】総集編 2019年10月版・最新の資料を反映しました。

パッケージ編
【新規】デジタル・トランスフォーメーション ビジネスガイド(PDF版)
【新規】デジタル・トランスフォーメーション プレゼンテーション

ビジネス戦略編
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは p.12
【新規】DXによってもたらせる2つの力 p.22
【新規】競争環境の変化とDX p.34
【新規】前提となるITビジネスの環境変化(〜5年)p.36
【新規】デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After p.54
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの実践 p.56
【新規】共創ビジネスの実践 p.58
【新規】DX事業の類型 p.77

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】「自動化」と「自律化」の違い p.32
【新規】機械翻訳の現状とそのプロセス p.85
【新規】機械翻訳の限界 p.86

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】ゼロ・トラスト・セキュリティ p.110
【新規】Microsoft 365 Security Center での対応 p.111
【新規】ユーザーに意識させない・負担をかけないセキュリティ p.112
【新規】ローカル5G p.254
テクノロジー・トピックス編
【改訂】RPAプレゼンテーション

下記につきましては、変更はありません。
・サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
・クラウド・コンピューティング編
・サービス&アプリケーション・基本編
・開発と運用編
・ITの歴史と最新のトレンド編

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