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【新入社員に伝えたい】なぜ、あなたたちはITのトレンドを学ぶのか

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明日から今年度の新入社員のための「最新ITトレンド研修」がスタートする。今年度は、企業個別の研修や公開研修も含めて、1日研修で20回ほどをスケジュールしているが、ここ数年増加傾向にある。それだけ、次代を担う若い世代に最新ITトレンドを学ばせたいという意向が強まっているのだろう。

「いまの新入社員研修は基礎やレガシーを教えても、いまのことや未来のことを教えていない。これでは現場に出ても困るだろうし、自分たちの将来に希望も夢も持てないだろう。自分たちに託された未来についても、考えることもできないではないか。それでいいのか!」

私はかねがねそんなことを発言しているのだが、共感して頂ける人たちも増えてきたようだ。なにも基礎やレガシーを教えることがダメだと言っているのではない。そこで終わってしまっていることを問題提起しているのだ。事実、現場に出てもお客様の話がわからないと落ち込んだり、怖がったりしている新人たちを見てきている。

必要なことは、現場に出て先輩から教えてもらえばいいと無責任なことを言う人たちもいる。しかし、教えてくれるはずの先輩が、まともにAIやIoTを説明できないし、デジタル・トランスフォーメーションとは何か、サーバーレスとは何かを語れないわけだから、教えてもらいようがない。

そんなことは自分で勉強しろというのは、育成の放棄だ。育成を本人任せ、運任せにするわけで、それを育成と言えるのだろうか。もちろん、自分で学ばなければ、使えるスキルは育たない。しかし、これからはどういうテクノロジーが求められるようになるのかの道筋を示し、何を学ぶべきかを自ら選択できるようにしてあげることが、育成を任された人たちの最低限の責任ではないのかと思う。

そんな育成を任されている人たちの手助けになるように、「新入社員のための最新ITトレンド研修」の教材を公開している。また、少ない研修予算でも、あるいは新入社員でも自腹で参加できるよう「新入社員のための最新ITトレンドとビジネス・1日研修」を1万円でおこなっている(7月と8月に開催予定)。少しでもこの状況を改善することに貢献できればと願っている。

そんな新入社員研修の冒頭でこんな話をしようと思っている。ご参考までに、紹介しておこう。

なぜ、ITトレンドを学ぶのか

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いま、めまぐるしく変わる社会やビジネス環境のなかで、お客様はこのままでは大変なことになる、何とかしなければと考えている。しかし、何をすればいいのか分からない、つまり具体的な課題やテーマが分からないという状況にある。そんなお客様に、「課題やテーマを教えて頂ければ、解決策を提供します!」と伝えても、応えようがないし、困ってしまうだろう。いや、それどころか頼りにならないと信頼を失ってしまうことになるだろう。

お客様は、課題やテーマについての「正解」を教えて欲しいのではない。自分たちは、何をすべきか=課題やテーマそのものを教えて欲しいと思っている。それに応えることが、ITに関わる仕事をする皆さんの責任だ。課題やテーマが分かれば「正解」は機械(AI)が教えてくれる時代になるだろう。だからこそ、人間として、何をすべきか=課題やテーマを生みだす仕事に従事しなければならない。

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もうひとつ、理解しておいて欲しいことがある。それは、皆さんがお客様の未来に対して責任を持っていると言うことだ。お客様の"いま"のシステム投資は自分たちの"未来"のための投資だ。お客様の事業成長や社会への貢献、従業員やその家族の幸せ、お客様のより一層の満足は、未来をどう創るかにかかっている。そんなお客様に対して、ITの未来を、自信を持って語れないとすれば、それはお金をもらって仕事をするプロとしての責任を果たしていないことになる。

あなたたちの仕事は、お客様の「あるべき姿」と「目指すべきゴールと課題」を、自信を持って提言し、そこに至る筋道を教えることにある。

そのためにはテクノロジーやトレンドについての知識をお客様以上に持っていなくちゃいけない。もちろん知識だけでは不十分だ。その知識を支える「教養」、つまり「真善美」を語れる能力も必要だろう。美しさや正義、ヒトとしてのあるべき姿を考え、学び続けなくてはいけない。美術や文学、哲学や数学など時代を経ても変わらない普遍的な知識を学び続け、正しいことを正しいと自信を持って語れる自信を身につけて欲しい。そして、もうひとつ大切なのは「人格」を磨くことだ。お客様に真摯に向き合い誠実に最善を尽くすことだ。この人なら任せられるという信頼を勝ち得なければ、お客様は自分たちの未来をこの人に託そうとは思わないだろう。

そんな「知識」「教養」「人格」を磨き、お客様から、「ぜひ、そうなりたい!」や「ぜひ、あなたにお願いしたい!」を引き出すことが、お客様から、仕事のご依頼を頂くことにつながる。

ここでITトレンドを学ぶのは、その「知識」のインデックスを身につけて欲しいからだ。残念ながら今日ここで話をする「知識」は明日には陳腐化する。だから言葉を暗記して覚えても何の役にも立たない。しかし、その言葉の背景にある関係や構造、歴史、原理原則は、そう簡単には陳腐化しない。それを手に入れるきっかけをこの研修で提供しようと思っている。

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次期・ITソリューション塾・第31期(5月22日スタート)の受付が始まりました。

次期・第31期では、新しいテーマを追加し、より実践的な内容にしようと準備しています。そのための特別講師として、SAPジャパン社長の福田譲氏にも講師をお願いし、「DX時代の次世代ERPとプラットフォーム」をテーマにお話頂きます。

また、DXの実践では戦略スタッフサービス代表の戸田孝一郎氏、セキュリティの基本とDX時代の戦略についてはマイクロソフト・ジャパンCSOの河野省二氏にも講師をお願いし、新しい常識への実践的な取り組みをご紹介頂きます。

詳しくは、こちらをご覧下さい。具体的な日程や内容について、紹介しています。

参加登録された方はオンラインでも受講頂けます。遠方からのご参加、出張中、あるいは打ち合わせが長引いて間に合わないなどの場合でも大丈夫。PCやスマホからライブあるいはアーカイブの動画でご参加頂けます。

日程 2019年5月22日(水)〜7月31日(水)
回数 全10回+特別補講
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200)
全期間の参加費と資料・教材を含む
詳細 ITソリューション塾 第31期 スケジュール

* 参加のご意向がありましたら、正式なお申し込みは後日でも構いませんので、まずはメールにて、ご一報頂ければ幸いです。参加枠を優先的に確保させて頂きます。早々には定員に達すると思われますので、まずは、ご連絡下さい。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【4月度・コンテンツを更新しました】==========

  • 2月よりスタートしたITソリューション塾の新しいシーズン(第30期)の講義内容を公開しています。
  • 動画セミナーを新しい内容に更新しました。

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総集編
【改訂】総集編 2019年4月版・最新の資料を反映しました。

動画セミナー
【改訂】人工知能
【改訂】これからの開発と運用
【改訂】データベースとストレージの最新動向

ITソリューション塾・最新教材ライブラリー
【改訂】ブロックチェーン
【改訂】量子コンピュータ
【改訂】RPA
【改訂】データベースとストレージの最新動向
【改訂】これからの開発と運用

ビジネス戦略編
【改訂】「デジタルとフィジカル(2) p.4
【新規】DXを取り巻く2つの環境 p.23
【新規】お客様との新しい関係 p.43
【新規】DXのシステム実装 p.50
【新規】2025年の崖 p.71
【改訂】「共創」ビジネスの本質 p.127
【新規】リーダーシップの在り方を見直す時代 p.182
【新規】「社会的価値」とは何か p.183
【新規】支配型リーダーシップと支援型リーダーシップ p.184
【新規】支配型リーダーと支援型リーダー p.185
【改訂】100年人生を生きるには学びつつけるしかない p.187
【新規】Input/Outputプロセス p.213

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*変更はありません

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【改訂】コレ1枚でわかる人工知能とロボット p.28
【新規】一般的機械学習とディープラーニングとの違い p.69
【新規】機械学習における3つの学習方法 p.93
【新規】機械学習の活用プロセス p.108

クラウド・コンピューティング編
【新規】異なる文化の2つのクラウド戦略 p.102

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

開発と運用編
【新規】ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い その1 p.21
【新規】ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い その2 p.22
【新規】Twelve Factorsとの関係 p.53
【新規】Kubernetes の全体構造 p.54
【新規】エンジニアの役割分担 p.61

ITの歴史と最新のトレンド編
*変更はありません

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】「境界防衛」から「ゼロトラスト」へ p.108

テクノロジー・トピックス編
*変更はありません

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