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信用経済・評価経済が近づくなか、基盤となる信用スコアリングがどう実現され活用されるのか、紹介します。

クレジットテックにおける新しい信用情報とは

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今回は、「新しい」信用情報について、「従来の」信用情報にも触れながら紹介する。わかり易い例として、まずは社会信用システムのが先んじて発展している中国において、信用スコア算出の最頻事例としてよく登場する芝麻(ジーマ)信用を引用する。

         

                芝麻信用のスコア画面

信用スコアを算出するにあたり、芝麻信用では「身分特質」「履約能力」「信用歴史」「人脈関係」「行為偏好」の5つのパラメーターを用いる。この総合点として、個人に350~950点の間で信用スコアを付与している。この5つのうち、「身分特質」「履約能力」「信用歴史」は「従来の」信用情報に該当する項目、「人脈関係」「行為偏好」は「新しい」信用情報に該当する項目だと私は考えている。

「従来の」信用情報とは、行政・銀行・信用情報機関などといった信用の担い手が、以前から保有/利活用してきた信用情報である。例えば、預金や借り入れの状況、クレジットカードの利用履歴、居住地、職業、学歴などの情報である。

「新しい」信用情報とは、テクノロジーの発展した現在において民間企業が担い手となって生まれた信用情報である。例えば、SNS上のつながり。その個人がどんな他者と密にコミュニケーションをとっているのかといった情報がこれにあたり、日本ではLINE、中国ではWeChat、世界的に見ればフェイスブックなどのサービスがこの情報を強く保有している。また一般消費における現金の動きもこれにあたる。現金は匿名性が高く移動の歴史が残りにくいためこれまで精緻な利用状況は取得できなかったが、キャッシュレスが進行すればするほど、個人に紐付いた現金の移動の歴史を記録して追うことが可能になってきている。中国では2017年実績でモバイル決済の取引額が約1362兆元(約22,901兆円)となっているが、この動きはモバイル決済の登場以前は全くデータ化されていなかったお金の動きだと言える。

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