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Windows Vistaの起動音が作られたのは「iPodを買うため」

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 Windows Vistaのサウンドが決定したようです(キング・クリムゾン風?——Vistaの起動音が初公開)。1月の予想どおり、ロバート・フリップによる起動音になったもようで、そのサウンドはここから聞くことができます。

 1月の記事にも書きましたが、ロバート・フリップはWindows 95の起動音でも知られる元祖アンビエント&元ロキシー・ミュージックのブライアン・イーノとユニットを組んでおり、Microsoftはその12年越しのリユニオンをWindowsのスタートアップサウンドで結実させたのです。

 Fripp & Enoがどういうサウンドかをご存知ない人は、このページからプレビューしてみてください。1曲だけ、無料のフルダウンロードができます。

 さて、今回のタイトルについてですが、2006年1月26日のロバート・フリップの日記に経緯が書かれています。

 このプロジェクトの中心となっているMicrosoftのスティーブ・ボール氏というのが、フリップの昔からの知り合いで「ほとんど個人的なつながりによるもの」と説明しています。もちろん、Fripp & Enoの片方がWindows 95のスプラッシュサウンドを作っているのだから、残りがVistaの起動音を作るのは論理的だ、と認識しているそうです。スティーブ・ボール氏はフリップ主催のギターコミュニティ、Guitar Craftに参加しており、つまるところ、フリップの弟子に当たるわけです。弟子に頼まれればイヤとは言えないでしょう。

 さて、そういった経緯でMicrosoftと仕事をすることになったわけですが、フリップ氏はMacユーザーであります(日記はMacの音声認識ソフトを使って書いている)。

「Microsoftからもらったお金で何をする?」という意地悪な質問には「支払いと、新世代のiPodを買うため」と答えています。

 「Vistaは89%のコンピュータユーザーにとっては大きな飛躍だ」とフリップ。Vistaチームは意欲にあふれ、確信に満ち、積極的で、友好的であり、協力的であったと述べています。

 「Apple Computerのために仕事をする可能性は?」という質問には、「条件による。その条件とは、依頼を受けることも含まれる。この点ではMicrosoftのほうが先行した」と回答。依頼があれば仕事したのに、ということでしょうか。

 今回の記事とは関係ないですが、キング・クリムゾンで一時期ベースとボーカルを務めたボズ・バレル在籍時のキング・クリムゾンの曲“Ladies of The Road”がここから無料ダウンロードできます(ただし、無料の登録が必要でBitTorrentが必須)。

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