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将来の電気通信ネットワークの変遷とモデル分けの考え方

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総務省は2019年11月19日、「情報通信審議会 情報通信技術分科会 IPネットワーク設備委員会(第55回)」を開催しました。

この中から、第三次報告骨子(案)の将来の電気通信ネットワークの変遷とモデル分けの考え方について、とりあげたいと思います。

今後想定されるネットワーク進展の方向性は、

「設備」と「機能」が分離されることで、「電気通信事業者」以外の者がネットワークの運用・管理を担うようになるなど、今後、ネットワークが多様化・複雑化していく

ネットワーク分野は、高速化・大容量化の一層の進展と、デジタルビジネスが求める新しい価値の実現に向けて、技術革新による高度化が急速に進展し、各種サービスからの要求に応じた、迅速なリソース配置や構成の最適化などを担うオーケストレータが登場する

と想定されるとしています。

総務省では、これらを踏まえ、将来の電気通信ネットワークの変遷を次の4つのモデルに分け、各モデルにおいて想定される課題・論点について検討していくとしています。

スクリーンショット 2019-11-27 21.20.57.png

出所:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 2019.11

また、将来の電気通信ネットワークの変遷を4つのモデルに分類しています。

スクリーンショット 2019-11-27 21.31.39.png

出所:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 2019.11

モデル4において想定される電気通信ネットワークは、

2020年代後半の電気通信ネットワークの特徴として、コアネットワーク機能、基地局機能の完全仮想化によりクラウドネイティブ化が進展することで、各機能のネットワーク上での柔軟な配置が可能となることが想定される。

この時期には、複数の電気通信事業者にまたがるようなエンド・ツー・エンドでのネットワークスライスが実現し、総合的・統合的なMANOの登場も想定される。

また、API等を通じて一部機能の外部解放が進み、より多くのステークホルダーがネットワークレイヤにおいて影響力を拡大すると想定され、ネットワーク構造や市場構造が大きく変化すると考えられる。

としています。

スクリーンショット 2019-11-27 21.25.04.png

出所:総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 2019.11

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