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地域・地方の課題の対応に向けた「人の移動データ」の活用について

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総務省は2019年6月19日、「AIインクルージョン推進会議(第5回)」を開催し、地域・地方の課題の対応に向けた「人の移動データ」の活用について議論・検討を行っています。

事務局の「地域・地方」の検討事項及び進め方に関する資料から「人の移動データ」の活用に関する内容を取り上げたいと思います。

東京への一極集中 ・地方の疲弊 にともない、様々な社会問題が生じています。

都市部の社会問題例では、大都市の過密・混雑や地方都市のスポンジ化などがあげられています。
過疎地域の問題例では、人口流出、経済・社会の持続性の低下をあげています。
共通の問題例では、人手不足などがあげられています。

「地域・地方」における課題は広範であり、様々な切り口が考えられるが、「人の移動データ」に着目し、それを含む様々なデータをAIにより分析するプロジェクトを検討していくことの必要性を示しています。

人の移動データに着目する考え方は以下のとおりです。

①(汎用性)様々な分野における課題を横断的に解決するポテンシャルを有する汎用性のある基盤テクノロジーであると考えられる。
例:発災時の避難誘導、大規模イベント時の混雑・渋滞の緩和、夜間イベント時の交通機関運行計画、地域住民の移動手段確保・効率化 等
② (新規性) 人の移動データに気象や公共交通等他のデータを組み合わせるなどの活用実績が少なく、新規性があると考えられる。
③ (スピーディな実現) 個人が携帯する端末、通信事業者や交通機関等のネットワーク等の既存のインフラを活用することで、プロジェクトを効率的かつスピーディに実施、展開することが可能と考えられる。
④ (ニーズの抽出) 一般の個人等の実際の動きを把握し、個人や社会の抱える様々なニーズや課題を抽出することが可能と考えられる。
⑤ (AI活用の可能性) AIによる分析に必要な多くのサンプルを得ることが可能と考えられる。

「地域・地方」の課題とその解決策の例

スクリーンショット 2019-06-30 16.15.21.png

出所:AIインクルージョン推進会議(第5回) 2019.6

今後以下の内容を中心に検討していくとしています。

(1) 「地域・地方」の課題について
- 「地域・地方」の現状、具体的な課題とその課題を抱える主体の整理
(2) 人の移動データの活用について
- 人の移動データとは(どのようなデータなのか、誰からどのように収集するのか、収集したデータにはどのような特徴等があるのか、収集したデータで
何がわかるのか等)
- 人の移動データを活用している事例の調査、AIとの組み合わせの可能性
(3) 実施すべき具体的なプロジェクト
- 課題を解決するために開発・実装すべき技術は何か、プロジェクトの実施体制(効果的な連携先等)、利用者側の利益は十分か、プロジェクト実施にあたっての留意点は何か

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