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デジタル・トランスフォーメーションにより実現する農業の未来

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政府は2019年6月7日、

第76回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部
第7回官民データ活用推進戦略会議 合同会議

を開催し、「デジタル時代の新たなIT政策大綱」等について議論・検討を行っています。

今回は農林水産省の「農業現場と農業政策のデジタル・トランスフォーメーション」を中心にご紹介をしたいと思います。

農業従事者の高齢化や労働力不足等の課題に対応しながら、農業を成長産業化していくためには、発展著しいデジタル技術(ロボット・AI・IoTなど)の活用を強力に進め、データ駆動型の農業経営を実現することが不可欠。その際、従来の営農体系に単にデジタル技術を導入するのではなく(デジタル化)、デジタル技術を前提とした新たな農業への変革(デジタル・トランスフォーメーション)を実現することが重要である点を指摘しています。

こうした変革を推進するために、農業政策や行政内部の事務についてもデジタル・トランスフォーメーションを進めることが不可欠とし、農林水産省は、他の行政機関や民間とも連携して、農業の現場と行政が、デジタル技術・データを介して切れ目なく(シームレスに)つながり、新たな価値を生み出していく農業の新たなエコシステムを創造していくとしています。

デジタル・トランスフォーメーションにより実現する農業の未来は、

農業に携わる様々な主体(農業経営体、メーカー・ベンダー、流通・小売業者、消費者、行政等)がデジタル技術を活用し、自律分散的にデータをやり取りし、各主体が必要な情報を組み合わせ、分析・予測・検証というプロセスを繰り返すことで新たな価値を創造することを目指しています。

農林水産省もデータ連携の一つの基点となるべく、行政手続のオンライン化や農地等の基幹情報の提供等を進めるとともに、デジタル・トランスフォーメーションを円滑化する環境整備を強力かつ迅速に推進していくとしています。

スクリーンショット 2019-06-15 15.06.46.png

出所:高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 2019.6

農業現場と農業政策のデジタル・トランスフォーメーションに向けた取組みでは、

農林水産省として、デジタル・トランスフォーメーションに向けた以下の取組を統一的かつ強力に推進するため、省内外から広く人材を集め、新たな体制を構築。未来投資戦略2018におけるKPIを実現(「2025年までに農業の担い手のほぼすべてがデータを活用した農業を実践」)とし、今後、農業分野におけるデジタル・トランスフォーメーションの取組を林業・水産業においても展開していくとしています。

スクリーンショット 2019-06-15 15.07.59.png

出所:高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 2019.6

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