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「NTT版クラウド」の実像を読んで

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日経コミュニケーション(2009.9.1)の特集に『世界のトレンドに通信事業者が挑む「NTT版クラウド」の実像』という記事があったので、興味深く読ませていただきました。特集のページは22ページにも渡っています。

NTTグループがクラウドの事業に参入するのは、先行するクラウド事業者とは異なり、高機能なネットワークの利用拡大を推進するために、上位サービスを拡充することを狙いとしています。そして、電子政府や医療、そして金融等の社会基盤に近い領域(公共サービス)に強みを発揮していくことを目指していくことが書かれています。信頼性高める機能としてNGNの回線認証や帯域保障、プレゼンス管理等も取り上げられています。

また、NTT版クラウドはネットワーク連携が鍵であるとし、「SaaS over NGN」というキャッチフレーズのもと、NTTコミュニケーションズとNTTデータのSaaSプラットフォーム機能の共通化の取り組みが紹介されています。NTTグループが展開するプラットフォーム展開では、SaaS事業者の共通基盤でPaaSに位置づけられるNTTコムの「BizCITY for SaaS Provider」やNTTデータの「VANADIS SaaS Platform」がNTTグループが推進する「SaaS over NGN」構想の中核となるとしています。

NTTコミュニケーションズでは、さらに「BizCITY for SaaS Provider」のSaaS基盤をリニューアルするとし、クラウド・サービス基盤となる「Setten」と取り込み、様々なネットサービスと接続する戦略を展開していくようです。

NTT持株会社の研究開発部門が開発を進める「CBoC(Common IT Bases over Cloud Computing)」も紹介されています。CBoCとは、キャリアグレードの信頼性を持つ管理・技術で、リソース負荷分散制御技術等の上位レイヤーサービスの基盤として提供する複数のミドルウエア群で構成され、サービスどのものとは切り離された「非機能」部分を提供します。

CBoCの提供範囲はSaaS共通基盤だけでなく、電子政府等の行政サービスのクラウド化基盤やWeb検索等の大規模分散データ処理基盤等に応用することを視野にいれて性能や品質基準を設定しているということです。

そして、クラウド間連携が不可欠とし、「グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム(GICTフォーラム)を通じて、業界標準のアーキテクチャーの策定に力をいれている取り組みが紹介されています。

その他、NTTグループの営業戦略や組織体制、クラウドビジネスの提言、KDDIやソフトバンクの取り組み、海外事業者の動向等も取り上げられています。

最後に、NTTの宇治則孝副社長のインタビュー記事が紹介されています。NTTグループとしては、信頼性や安心安全に軸足を置いた付加価値を生むクラウドを展開していくとしています。NTTグループの今後の「NTT版クラウド」の取り組みが注目されるところです。

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