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ICT業界動向やICT関連政策を基に「未来はこんな感じ?」を自分なりの目線で「主張(Assioma)」します。

ホームレスな生活 その5。犯罪に利用されるホームレス。

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今回で5回目となる、この「ホームレスな生活」シリーズ。色々と反響があり、先日「週刊ポスト」誌から取材の依頼がありました。
ただ、残念ながら諸事情により、取材にお応えする事は出来ませんでしたが、とても、嬉しく感じました。

何故嬉しいと思ったかというと、大手週刊誌からの取材がきたという事が理由ではありません。

この「ホームレスな生活」を書いてる人が居て、自分からbigissueを購入してくれる方に、一通、一通、この手紙を手渡していました。
それを受け取った、私の会社の同僚が社内SNSに掲載しました。
それを見た私が、より多くの人に、こういう方も居るという事を知って欲しくて、このブログに掲載しました。
それを見た、ガジェット通信さんもこの記事を取り上げてくれました。
私の友人も「Big Issueを知らなかったけど、今度から買ってみよう」とブログに書いてくれました。
私の元にも、ほんの少しずつですが、「BigIssue買いました」という声が聞こえてくるようになりました。

ほんの小さな目に見えない繋がりが、少しずつ大きくなっていき、「週刊ポスト」に辿りついたんですね。

残念ながら私の名前は恐らく出てこないと思いますが、記者の方が直接ご本人に取材されたということなので、近いうちにご本人が登場されるのではないかと思います。
週刊ポストに掲載され「BigIssue」に対する認知度が広がり、販売部数が少しでも増えれば、販売されている方々の社会復帰が1日でも近づくんじゃないか?
そんな風に考えると、とても嬉しくなりました。

一見、自己満足に見えるような、行動でも「やらないより、やっ方が良い」。
それを見た人達が「私で出来る事なら…」と、きっと力を貸してくれる人が現れる。
小さな、小さな繋がりが、ほんの少しずつだけど大きくなって、メディアを動かす事だって出来るんですね。

世の中には、暗くて、悲しい話が多いけれど、なんだか温かい気持ちになれた一時でした。

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第5話(仕事編-2)

アルミ缶集め以外にも、自分達ホームレスでも出来る仕事で
最近よく聞くのは並びやポスティングがある。

並びというのはチケットとかゲームソフトとかの新商品を並んで
購入する仕事である。

普通の場合は発売日の朝早くから並べばいいのだが
中には前日、前々日から並ぶ場合もある。

この仕事も暖かい時期はいいが、寒い時期の朝早くからは
もちろんの事、前日、前々日からだと本当に体の心まで冷える。

いくら暖かいものを飲んでも厚着をしても耐えられない。
その上、眠さとの戦いでもある。

それで大体、平均3千円~5千円ぐらいである。
(あくまでもこれは平均であって、商品によってはもう少しもらえる
時もあるらしい)

ポスティングは決められた場所に決められた枚数のチラシを
ポストに入れる仕事である。

大体一日200枚~300枚くらい配るそうです。

これも簡単に見えて、中々大変なのです。
特にマンションなどはオートロックの所が多くなったり、管理人のいるところも
増えたりしているのだそうです。

そういう時は朝早くや夜遅く配る人も多いと聞いています。
雨が降った日とかは民家の場合、チラシが濡れるから大変なのだそうです。

色々と仕事の話を書いてきましたが、どの仕事もラクではないのです。

それでもこれをやっている人の多くは少しでも早く路上から脱出するために
頑張っているのです。(中にはその日暮らしで満足している人もいるが・・・)

自分も今、ビッグイシューという仕事を朝10時半ぐらいから夜7時ぐらいまで
やっています。
この仕事で少しでも早く、安くてもいいからアパートに入れるように頑張っています。

仕事が終わると渋谷から電車で新宿へ帰り、ロッカーで仕事道具と寝袋を
入れ替えて、いつもの寝場所へ移動するのである。
(次回へ続く)

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■実在した「並び屋」バイト
よく、iPadやDS、PS3といった人気商品が発売される度に「外国人が大量に並んでる」というような噂を見聞きしていました。
確かに、そういった人気商品発売の前日や、セールの前日等には、終電が無くなった後で、ヨドバシカメラ等の前に行列が出来ている事をみかける事は、私も実際に経験があります。
しかも、そういった行列に深夜から並びはじめている人達の多くは、不思議な事に普通の社会人ぽくない人達が多いと思っていました。

やっぱり、あったんですね、こういう「並び屋」と呼ばれるバイトが。

■犯罪に利用されるホームレス
並び屋と呼ばれるアルバイト自体は犯罪では無いと思われす。彼らは純粋に購入する事が目的です。彼らが購入した物を転売屋と呼ばれる人達が、インターネットのオークションや、未発売の海外で転売します。地域にもよりますが、転売行為は犯罪行為となる事があります。直接犯罪に関与しているわけではありませんが、結果として犯罪に利用される形となっています。(※間違いがあれば、ご指摘下さい)

その他にも、ホームレスの名義を使って不正に住民票や保険証を取得し、銀行口座を開設し、振り込め詐欺に利用されるケースや、「生活保護費」を狙った「貧困ビジネス」にも利用されたりしています。

ホームレスの方々にとって、社会復帰への第一歩は仕事に応募するための住居を手入れる事。しかし、住居が無い状態で雇ってくれる仕事はそれ程多くありません。この方が教えてくれている通り、大半のホームレスの方の収入源は空き缶拾いや、日雇い労働となります。しかし、その仕事も長引く不況で減少傾向にあります。

そんな厳しいホームレスの現状を狙って、犯罪に利用しよとする人々が後を絶ちません。 ※ホームレスの方全てが、このような犯罪に巻き込まれているという事を主張したいわけではありません。あくまでも、一部だと思います。

■京都市がアルミ缶条例検討、数少ないホームレスの収入源に危機信号
そんな、社会復帰のための、僅かな収入源の一つである、空き缶回収が、京都で禁止されようとしています

京都市内の路上で暮らす50代のホームレス女性は、週3回、早朝から自転車でアルミ缶を集めている。一度で積める量は30キロ程度。3千円程度だ。回収は音がしないよう細心の注意を払う。もし、住民に苦情を言われたら次が絶たれるからだ。数年前から、トラックで根こそぎ持ち去っていく人が増え、厳しくなった。それでも「これでしか生きていけない」と、必死に走り回っている。

 市は、アルミ缶価格の高騰で、アルミ缶のみを組織的にトラックで持ち去る悪質な回収業者が増えたり、「深夜や早朝に缶を持ち去る音がうるさい」などと市民から苦情があることなどを理由に、資源ごみ袋に入った空き缶を集積場から持ち去ることを禁止し、ごみを市の所有物と明記できるよう条例の改正を検討している。早ければ9月議会に提案し、来年4月の施行を目指す。

 
この条例に関して、ホームレスの方に対しては適用外とする等の検討も行われるそうですが、それが叶わなければ、ますますホームレスの方が犯罪に利用されるケースが増加するのでは無いかと考えられます。

終身雇用が崩壊し、何時自分がリストラされるかは誰にもわかりません。長引く不況で何時会社が倒産するかもわかりません。現代社会ではホームレスは決して他人事ではありません。事実、現在のホームレスの方がホームレスになる原因の大半は倒産等による失業です。

決して他人事では無く、ホームレスになった方々が一日でも早く社会に復帰出来るよう検討する事が大切であり、社会復帰への道を閉ざす事になるかもしれない、アルミ缶条例は施行方法を良く検討して頂きたいと思います。

全ての人が笑って暮らせる世の中を作る事は難しいでしょう。でも、今困っている人達に手を差し伸べてあげる事は、それより簡単だと思います。BigIssueを買ってあげたって良い、「こんにちは」と声をかけてあげるだけでも良い。小さな支援は無力ではありません。もし、自分が何かにつまづいてしまった時にも、支えてくれる人達が居る。そんな日本になって欲しいですね。

■関連記事
 ホームレスな生活 その1。渋谷東急本店前で購入したBig issueに入っていた一通の手紙。
 ホームレスな生活 その2
 ホームレスな生活 その3。ホームレスのご飯代と代わらない現代のサラリーマンの食生活
 ホームレスな生活 その4。ホームレスの仕事


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Comment(1)

コメント

はじめまして、dcと申します。大元さんはどのような意図でこのホームレスの方を取りあげておられるのでしょうか。失礼ながら、書かれている言葉の端々にその意図に疑問を感じてしまします。
例えば「何故嬉しいと思ったかというと、大手週刊誌からの取材がきたという事が理由ではありません」とありますが、その後に「残念ながら私の名前は恐らく出てこないと思いますが」とあり、ホームレスの方々の支援というよりも、週刊誌に取材を受けるための売名的な誤解をはらむ記載は控えるのがよろしいかと思います。ちなみに実際に大元さんはbigissueをご自身で買われ、売り手の方とやりとりをされたことがあるのでしょうか? 少々気になりましたのでコメントさせていただきました。

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