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IPv4アドレスブロックが残り18個に。昨年を大きく上回るペースで消費が加速。

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2010年5月7日 IANAがIPv4アドレスブロックを二つ割り当てました
 新規割り当てブロック 「31.0.0.0/8」、「176.0.0.0/8」

これにより、残りのアドレスブロック数は計18個、残り7%となりました。
しかし、アドレスブロツクは最後の5つになった場合には、AfriNIC、APNIC、ARIN、LACNIC、RIPE NCCの5つの地域レジストリに一つずつ分配される事になっているため、実質13個しか残り在庫がありません。

昨年は8個の割り当てが実行されましたが、今年は5月時点で今回の割り当てで8個となり、昨年と並んだ事になります。
Ipv4
もし、今年あと3個割り当てられれば実質残り10個となり、かつ、来年に今年と同レベルの水準で割り当てが進めば、駆け込み需要も予想されるため、来年でIPv4アドレスが枯渇するという予想が増々現実味を帯びてきました。
 ※IPv4アドレスは2011年~2012年にかけて枯渇すると予想されています。

更に、急成長を遂げるインド、中国の両国のモバイルユーザの加入者を合計すると、毎月約3000万人もの加入者が増加しています。この全てがインターネットに接続するわけではありませんが、IPv4アドレスの消費を加速させている要因の一つです。

また、日本でも2010年5月28日から発売が予定されているiPadですが、通信事業者は仮にiPadが今後100万台販売出来ると見込んでいるとするならば、その100万台分のIPアドレスを確保する必要があります。※NAT等を併用する場合には、一台に付き一つ必要となるわけではありません。

2011年4月から、主要な通信事業者、ISPがIPv4に変わる、次世代プロトコルIPv6の提供を何らかの手段で開始する事になるでしょう。今、インターネットは大きな時代の転換期を迎えようとしています。IPアドレスは普段意識する事はありませんが、インターネットに接続する端末には無くてはならない物です。皆さんが勤めている企業のIPアドレス枯渇対策は順調ですか?対策を検討するには、今から初めても早すぎることはありません。

また、企業レベルでの対策も必要ですが、インフラに携わるエンジニア一人一人がIPv4枯渇対策と、IPv6について正しい知識を習得する必要があります。IPv4とIPv6は名前は似ていますが、全く異なるプロトコルであり、複雑な動作をするプロトコルであるため、理解するには数ヶ月の勉強期間が必要になるでしょう。

若い世代には、技術の変わり目であり、チャンスでもあると思います。IPv4時代のインフラ作りを得意としていた先輩達に代わって、IPv6時代のインフラ作りを自分達で作りあげて欲しいと思います。

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■著書及び自己紹介
大元隆志
IPv4アドレス枯渇対策とIPv6導入




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