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ICT業界動向やICT関連政策を基に「未来はこんな感じ?」を自分なりの目線で「主張(Assioma)」します。

僅か5年で5億人のモバイルユーザを抱え今なお成長するインド

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時折英語が苦手ながらも、米国のニュースに目を通していると、Googleはインドを世界で二番目に大きいモバイルユーザの国と名づけていますし、最近インドが熱い気がする。。。と感じていました。

その予感が確信に変わるデータが先日、コンサルティング会社のChetan Sharmaから発表されました。

■中国を凌ぐ勢いを見せるインド
 Worlmobilerank
 
 このデータによると、加入者数別ではインドは既に米国を抜き、中国に次いで大きな三大大国の一つとなっています。 インド、中国の増加率はすさまじく、この二つの国だけでも、一ヶ月に3000万人の加入者があるという事なので驚きです。とりわけ、ここ最近のインドの成長率は中国の二倍に達しています。
Indvschina

このグラフからは、インドは2004のQ1時点では数千万人しか居なかったモバイルユーザが、2009年のQ4では5億人を突破し、力強い成長を見せている事がわかります。これは全世界のモバイルユーザが現在46億と言われていますので、たった五年で約1割をインドが占める事になった事を意味します。
Top3market

 こちらのグラフはキャリア毎のランキングです。キャリア別ではチャイナモバイルが5億人を突破しており、圧倒的な強さを見せています。
Subrank

■データ収益のトップはNTT-DoCoMo
 データ収益においては、インドはランキングに入っていません。料金を抑えるために音声のみのサービスを利用しているユーザも多く所得の低さが影響しているのではないかと予想されます。下図はデータARPUの国ごとの平均値と、収益に示す割合を示していますが、インドは最も低い位置に位置づけています。
Dataarpu

なおこのカテゴリではNTT-DoCoMoが全世界でトップという健闘を見せています。
Datarevenue

■今後はARPU増が課題のインド
 2009年時点で12億人の人口を抱えるインドはまだまだ発展の余地を残しています。しかし、加入者数は増えているものの、データ収益のランクでもわかるとおり、所得の低さが影響しているため、一人辺りのARPUは低いというのが現状です。ノキア等の発表等をみてもインドで売れる携帯電話は高額なスマートフォンや多機能電話では無く、シンプルで安い携帯電話が好まれるとの事です。

 しかし、今後徐々に国民の所得が増加すれば、ARPUという観点からも大きな伸びを見せるのではないでしょうか。
 

■参考:世界恐慌の影響
 世界恐慌は通信業界にも僅かながら影響を与え、Global Mobile Market全体としては、1兆1千億ドルに留まりました。下図のグラフは2008年から2009にかけて、ARPUにどのような影響がおきたのかをキャリア別に示しています。丁度図の半分から左がARPUが増加に転じたキャリア(恐慌の影響を受けなかった)、右がARPUが減少に転じたキャリアを示しています。これによると、日本のキャリアでもKDDI、NTT-DoCoMoが僅かにARPUが減少し、ソフトバンクは不況にも関わらず、ARPUが上昇している事がうかがえます。一番右端の2キャリアの状況を見ると欧州においては、非常に大きな影響を受けた事がうかがえます。

Recession

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