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イナバウアーと品格と

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いよいよ12月。これから2006年を振り返るイベントが目白押しですが、恒例の流行語大賞が発表されたそうです:

流行語大賞は「イナバウアー」「品格」 「ミクシィ」もトップ10に (ITmedia News)

とうことで、大賞は「イナバウアー」と「品格」に。品格という言葉はもちろん『国家の品格』が元ですね。ちなみにトップ10は以下の通りでした:

  • 大賞: 
    • イナバウアー
    • 品格
  • トップテン(大賞以外)
    • エロカッコイイ(エロカワイイ)
    • 格差社会
    • シンジラレナ~イ
    • たらこ・たらこ・たらこ
    • 脳トレ
    • ハンカチ王子
    • ミクシィ
    • メタボリックシンドローム(メタボ)

いかがでしょうか。個人的には「品格」が大賞に選ばれたことは意外だったのですが(この本を読んでいるという人に会ったことがないので)、その他は比較的順当かなとも思います。

しかし「実際に使っている人(読んでいる人)が身近にいない」という点では、Mixi も一緒かもしれません。僕はもちろん Mixi に登録していて、ほぼ毎日アクセスするユーザーですが、「Mixi?何それ?」という人々とも接しているので、流行語大賞に選出されたことに違和感を持つ人もいるんだろうなぁと想像します。

以前のエントリでも書きましたが、趣味や嗜好の多様化がさらに進むことにより、流行語といえども全ての人に共有されるものではなくなっていくと思います。恐らく「どんな言葉が流行したかを選ぶ」という行為も、あまり意味のないものとなっていくことでしょう。それはちょうど、年末の紅白歌合戦が、家族全員で楽しめるイベントではなくなっていくのと同じ現象だと思います。

紅白歌合戦の方は、今年は「原点回帰」を打ち出しているそうですが、果たして視聴率を回復することができるのでしょうか?そして流行語を選ぶという行為は、今後どのような位置づけになっていくのでしょうか。僕は例えば、国内の主要な検索エンジンによって検索されたキーワードを集計するなど、手法の改革が進むのではと思います。その一方で、社会全体を対象とするのではなく、「団塊の世代の流行語大賞」などセグメントを分けて考えることも行われるようになるのではないでしょうか。

ということで、今日は単なる感想でした。タイトルも特に深い意味はありませんので、悪しからず。

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