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【書評】ウェブニュース一億総バカ時代 匿名性が信憑性を下げるのではないでしょうか

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最近読んでいる本、「ウェブニュース一億総バカ時代」。三田 ゾーマ (著)

「昨今のウェブメディアやウェブニュースの価値」を考えている方やライター・編集者には、興味深い点が多い本だと思います。

この本の中でも「ウェブニュースの信憑性」については、今まさに課題として考えるべき所です。「ニュースやメディアに載っているのだから、信頼性のある情報であり、全て正しい情報なのでは。」と思われる方もまだいらっしゃると思います。

ウェブの情報は、全てを信じていてはいけません。

ウェブニュースについて考えていきます。ニュースの定義というのは、取材やデータを元にしている記事であり、メディアはそれを告知するものです。ただ、メディアというのがウェブになると、信憑性が薄れてしまうのが事実としてあります。そこは、ウェブは「誰でも」「場合によっては無料で」掲載ができるものです。特に、ニックネームや匿名性で書いているメディア記事というのは、責任逃れができることもあり、信憑性は薄い傾向にあります。

私自身は、インターネット業界自体は長いですが、実はウェブ特有の匿名性というのがどうしても自分の中で浸透せず、twitterやmixiも上手く運用できず仕舞いでした。SNSで上手く運用できるようになったのが、Facebookからでして日本では実名のウェブは浸透しにくいという話もありましたが、私と同じ様に匿名性が苦手で実名制のFacebookが一番上手く運用できたという方も結構いらっしゃいます。

匿名性というのは、責任を持たなくても自由に書き込みができる反面、責任がなく人を不愉快にする言動や取材やデータを元にしない内容でも広げられるものです。それゆえに学生ライターや自称ウェブライターも増えてきている傾向にあるようです。

私は、ウェブライティングをする上で徹底していることが一つ。自分が書いた記事については、実名でしか名前を掲載しません。責任を持ってライティングをしています。稀に記事については、ライター名を出せないという事もありますが、それについては、料金面で良くても受けないようにしています。

ウェブニュースの信憑性を高めていくためには、一つとして「匿名性やニックネーム」での記事を無くしていくというのが、一つの手段だと考えております。

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