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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

日柄の「節目」も考えて見よう!

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 米国市場が大幅高となり、ユーロ高となったように為替も円安気味となったことから買い先行となりました。ただ、週末と言うことで、積極的に買い上がるということもなく、買戻し一巡となると大幅高ではあるものの、上値も限定的となりました。特に材料があって売られると言うよりも材料のないなかで売られる銘柄も散見され、同じ業種の中でも高安まちまちとなるなど上昇を牽引するような業種や銘柄も見られず、上値が重くなると週末の手仕舞い売りに押されるものも見られました。

 最近の株式市場は海外要因に振らされているようのですが、その実、単純に目先の需給要因に振らされていることが多いのではないかと思います。為替の動きにも素直に反応せず、米国株の動向にも反応は鈍いようです。何度もこのコラムでも述べていますが、この時期決算をひかえての売り切りや持高調整の売り買いが多いと言うことだと思います。リビアの問題がなくても下値を試す動きとなったのでしょうし売り一巡となれば、買戻しや買い直しですんなり戻すと言う動きもあくまでも材料と言うよりも目先の需給だけと言うことでしょう。

 では、持高調整の売り買いがいつ終わるのかというところですが、日柄的な節目を考えて見ると良いのではないかと思います。特に週が変わると途端に持高調整の売り買いが止まるということもありそうです。一つには米国の雇用統計が発表になるこの週末、そして来週の先物・オプションのSQ(特別清算指数)が終わるところ、そして、3連休を控えてファンドや年金の決算や仕組み債の満期などが見られる3月20日、つまり再来週の週末、と言うところが日柄的な節目となる可能性もありそうです。

 節目となる日柄までに持ち高を調整する、つまり、売っているものは買い戻し、買っているものは売ると言うことが行われ相場の波乱要因となる可能性もありそうです。それに今年は10日に「日経中国関連50銘柄」と言う上場投資信託が上場するので、そのETFの組成に絡む売り買い=持ち高調整もありそうで、「何だか動きが変だな?」と思うようなときはこうした材料や外部環境に関係のない需給要因で動いているケースが多く、一過性となることが多いのだと思います。

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